食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02580020188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、PCB汚染のため実施したブールジェ湖の魚の試料採取計画分析結果の解析に関する意見書を公表
資料日付 2008年7月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)はPCB汚染のため実施したブールジェ湖の魚の試料採取計画分析結果の解析について食品総局(DGAL)から諮問を受け、2008年7月2日付けで意見書を公表した。
1. 諮問
 2008年5月にブールジェ湖で魚の試料採取と分析が行われた。DGALの諮問は以下のとおり。
(1)ブールジェ湖で獲れた魚の汚染レベルについてダイオキシン及びダイオキシン様PCB(ダイオキシン類)に関する現行規制に適合か不適合を判定する。
(2)分析結果から魚体重(又は魚体長)が規制値内にあるラバレがダイオキシン類に関する現行規制に適合か不適合を判定する。
(3)ローチのように生体蓄積が低いと考えられる魚種の汚染に関するデータの点からカワメンタイ、サンドル、マス及びウナギといった食用魚種について補足的調査を行うことの妥当性を評価する。
2. 規制値
 欧州規則(EC)No.199/2006に定める基準値は、ウナギを除き8 pg/g(WHO-PCDD/F-PCB-TEQ)で、ウナギで12 pg/g(WHO-PCDD/F-PCB-TEQ)である。
3. 結論
 観察されたダイオキシン類量についての汚染データはパーチを除き採取試料の約1/3が基準値を超えていたことを示している(合計で分析したうちの32%でダイオキシン類量が基準値の8 pg/g(WHO-PCDD/F-PCB-TEQ)を超える結果であった)。
 ブールジェ湖の魚種毎の総TEQ平均汚染レベル評価調査では、アルプスイワナ、ラバレ、ローチについて平均で基準値以下であるようなダイオキシン類量の濃度が基準値を超えない最大魚体長を設定できなかった。
 従って、様々な河川や湖沼のダイオキシン類適合性分析においてAFSSAが定めた基準(汚染平均信頼区間上限)に基づいて判断すると、ブールジェ湖の魚は、パーチとカワカマスを除き、総体的にその平均値は基準値に対して適合していないようである。
 (PCBの生体蓄積が低いと考えられている魚種の)ローチが基準値をかなり超えている(35%)ことを考慮すれば、この状況がブールジェ湖の環境状況に特有の要因が絡んでいるので、その他の食用の魚即ち諮問番号2008-SA-102の意見書で勧告したカワメンタイ、サンドル、マスについても状況をよく把握する必要がある。
 ウナギがPCBの高い生体蓄積を示すこと及び生体蓄積のより低い魚種で観察された不適合性を考慮すると、ウナギは確定的に不適合であると予測されるのでウナギの補足分析を行う必要はない。
 アルプスの二つの湖(アヌシー湖、レマン湖)とは対照的なブールジェ湖の状況を考慮し、特に一定体重の同じ魚種で汚染のバラつきがあるので、データ解釈の背景知識としてブールジェ湖の環境状況に固有の要因、殊に特性(水温、水流、堆積速度等)、PCB汚染源、魚齢及び堆積物の層のプロファイル(底質の地層)を把握するために補足情報を収集することを推奨する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/RCCP2008sa0191.pdf
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