食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02560030208 |
タイトル | 豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、トランス脂肪酸に関するファクトシートの改訂版を公表 |
資料日付 | 2008年8月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 豪州・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は、トランス脂肪酸に関するファクトシートの改訂版を公表した。主要改正点は下記のとおり。 1. 豪州及びニュージーランドで販売されている食品中にトランス脂肪酸は存在するか。 トランス脂肪酸の摂取量に関するFSANZのモデルケースによると、豪州では一日当り総エネルギー摂取量の平均0.6%、またニュージーランドでは平均0.7%を摂っている。この数値は、WHOが勧告している1%未満より低い水準であり、さらに他の多くの国々よりも相当低いレベルにある。 2. トランス脂肪酸は食品ラベルで表示されているか。 コレステロールまたは飽和、トランス、多価不飽和もしくは一価不飽和の脂肪酸、あるいはオメガ-3、オメガ-6またはオメガ-9脂肪酸について栄養強調表示が行われる場合には、トランス脂肪酸の含有量を表示しなければならない。 3. 食事中の有害な脂肪を減らすために出来ることは何か。 一般的に、豪州並びにニュージーランド両国民のトランス脂肪酸摂取量は、WHOの勧告レベルを下回っている。しかし、飽和脂肪の摂取量については一日当り総エネルギーの14%で、両国における飽和脂肪に関する推奨値8~9%よりかなり多くなっている。従って飽和脂肪の摂取量を減らす必要がある。全脂肪及び飽和脂肪については栄養成分表に掲載されている。全脂肪摂取の全体的な削減またトランス脂肪酸及び飽和脂肪摂取量の抑制を勧告している「健康的な食事ガイドライン」に従うことで脂肪摂取量を減らすことが出来る。全体の脂肪レベルが低い包装食品(栄養成分表参照)またフライ食品、高脂肪乳製品、脂肪の多い肉、パイ或いはペストリーの摂取を減らすことにより可能となる。下記の豪州連邦政府保健・老齢問題省並びにニュージーランド保健省のURLへのリンクも役立つかも知れない。 http://www.health.gov.au/internet/healthyactive/publishing.nsf/content/good-bad-fat http://www.moh.govt.nz/moh.nsf/49ba80c00757b8804c256673001d47d0/07bc6dbe764fdabbcc256ddb006d9ab4?OpenDocument 4. トランス脂肪酸は海外では禁止されていないのか。 禁止されていない。トランス脂肪酸を禁止したと伝えられている一部の国や地域では実は上限を設定しただけである。例えば、デンマーク栄養協議会 (Danish Nutrition Council) は2003年、食品中のトランス脂肪酸の使用に対する規制及び段階的廃止を勧告した。しかしながら、製品中のトランス脂肪酸の含有量が個々の油または脂肪の1%未満の場合は、トランス脂肪酸を含まないとみなされる。米国のカリフォルニア州及びニューヨーク市においては、包装食品或いはレストランでの食事について一食分当りトランス脂肪酸の上限を0.5gと設定している。従って、肉、ポテトチップ、デザートなどからなる食事を一日三食摂取するだけで豪州での低い摂取量を超過してしまう可能性がある。 5. 政府は、食品中のトランス脂肪酸量を減らすためにどのような具体的措置を講じているか。 FSANZは、食品供給におけるトランス脂肪酸に関する科学的検討を実施し、2007年5月に両国の摂取量についてWHOが勧告している1%の目標より低く、他の国々の推定摂取量に匹敵するかまたはより低いとする報告書を豪州・NZ食品規制閣僚会議に提出した。閣僚会議としては、当面規制措置は必要とされず、非規制的な措置を促進してトランス脂肪酸レベルを低減していく方が妥当であるとした当該報告書の内容を了承した。閣僚会議は、トランス脂肪酸の低減についての進展状況に関する最新情報が豪州・NZトランス脂肪酸協力会議 (Australian New Zealand Collaboration on Trans Fats)の作業に提供されることに留意し、十分な進展が見られない場合には規制措置を検討することに合意した。 FSANZ報告書の全文は下記のURLから入手可能。 http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/publications/index.cfm#_indexT 食品供給におけるトランス脂肪酸レベルに関するモニタリングは今後も継続され、食品の分析調査が2008末に開始される。FSANZは食品供給におけるトランス脂肪酸を減らす非規制的措置の成果に関する精査を2009年初めに行う予定である。 |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | FSANZ |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2008/transfattyacidsaugus3973.cfm |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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