食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02530330188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、高オレイン酸含有及び除草剤耐性の遺伝子組換えダイズ305423x40-3-2の市場流通について意見書を公表 |
資料日付 | 2008年7月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づき、高オレイン酸含有及び除草剤(アセト乳酸合成酵素阻害剤及びグリホサート)耐性ダイズ305423x40-3-2を輸入、加工及び食品や飼料として種子及びその二次製品を使用するための市場流通について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、2008年5月9日付け意見書を公表した。概要は以下のとおり。 1. 本ダイズは、高オレイン酸含有及び除草剤アセト乳酸合成酵素阻害剤耐性ダイズ305423と除草剤グリホサート耐性ダイズ40-3-2系の交雑種である。親系の遺伝子組換えダイズ305423は、オメガ-6脂肪酸脱飽和酵素たん白質をコードする遺伝子fad-2-1の発現を抑制して、リノール酸やリノレン酸の代わりにオレイン酸を効率よく産生する遺伝子gm-fad-2-1を組込んだものである。また、gm-hra遺伝子も持っており、スルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルチオ(もしくはオキシ)ベンゾエート、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤がアセト乳酸合成酵素(ALS)活性を阻害するのを抑制する。もう一つの親系の遺伝子組換えダイズ40-3-2系は、グリホサート耐性を付与するCP4 EPSPSたん白質(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素)をコードするアグロバクテリウム株由来のCP4遺伝子を有する。 2. AFSSAは以下のとおり考える。 (1)遺伝子組換えダイズ305423と遺伝子組換えダイズ40-3-2との交配種の遺伝子分析データは、305323系統及び40-3-2系統の特性を全て有することを示している。ダイズ305423には独立した四つのインサーションがありそれぞれ無傷のまたは一部欠損したPHP19340A及びPHP17752Aフラグメントを含み、うち一つのインサーションのみが機能している。AFSSAが評価したダイズ305423の分子特性分析では、求める2つの形質、即ち高オレイン酸含有及び除草剤耐性の発現に無用な、3つの欠損した導入遺伝子インサーションがあることが判明した。ダイズ305423のような二重突然変異体に、これら一つの正常インサーションと三つの欠損インサーション、合計四つのインサーションが同時に存在することに関し説明が要る。 (2)成分分析データからは、ダイズ305423x40-3-2はヘプタデカン酸とヘプタデセン酸含有量が多いため、対照ダイズと実質的に同等であると結論付けることはできない。加えて、脂質、レシチン、たん白質の成分比較分析データを追加することが望ましい。 (3)実験動物によるダイズ305423x40-3-2の抽出油や搾りかすの反復給餌90日間亜慢性毒性試験を実施すべきである。 (4)鶏による栄養試験の給餌飼料成分にダイズ油を5%しか含んでおらず、脂肪酸組成変更の影響やダイズ305423x40-3-2と対照ダイズの栄養同等性について結論を出すことはできない。 3. 従って、主としてダイズ305423系統に問題があるので、AFSSAは遺伝子組換えダイズ305423x40-3-2由来製品の食品や飼料の衛生安全について肯定的意見を決定することはできない。 本意見書は、遺伝子組換えダイズ40-3-2の認可更新申請(現在評価中)の評価に予断を与えるものではない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2008sa0042.pdf |
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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