食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02420240149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、合成リコピンの安全性に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2008年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、合成リコピンの新開発食品としての安全性に関する科学パネルの意見書を公表した。
 今回、評価の対象となった合成リコピンは、リコピン10%(lycopene10%)、リコピン10冷水分散物(lycopene 10 cold water dispersion:CWD)及びリコピン20%分散物(lycopene dispersion20%)の3種類であり、飲料及び乳製品、朝食用シリアルなどにそれぞれ最大2.5mg/100g、4mg/100gまで使用することが検討されている。また、リコピンの主な摂取源は、通常の食事、サプリメント、リコピン強化食品とされているが、食品着色料からの摂取も考えられている。これまでに公表された意見書では、食事からのリコピン摂取量は0.5~5mg/日、最大でも8mg/日であるが、果物や野菜、特にトマトを大量に消費するとしばしば20mg/日以上になることが報告されている。
 申請者によれば、1種類のリコピンサプリメントと1種類のマルチビタミンサプリメントを併せて使用したとしても、リコペン摂取量は21mg/日を超えることはないという。また、リコピン強化製品からリコピンを摂取した場合、95パーセンタイルの推計摂取量が最も多いのは、子供(1~3歳)の2.2mg/kg体重/日であり、19歳の男性が最も低いという結果を得た。さらに、最近発表された科学パネルの意見書では、食品着色料としてのリコピンへの一日あたりの暴露量は平均で2~6mg、最大でも23mgとなっているが、食品とともに摂取すると最大で一日あたり43mgに上る可能性があることは排除できない。
 上記の摂取源全てからリコピンを摂取すると仮定すれば、リコピンの摂取量は体重60kgのヒトで平均0.175~0.5mg/kg体重/日、最大で0.87~1.58mg/kg体重/日となり、特に後者では科学パネルが設定したADI(0.5mg/kg体重/日)を大幅に超過することになる。また、リコピン10%及びCWDは他の認可済み原料由来のリコピンと同様に安全であると考えられるが、リコピン20%分散物は酸化防止剤が含まれておらず、毒性試験も行われていないため、この製品の使用に関しては安全性を確認できなかった。また、合成リコピン及びその他全ての摂取源からの平均的な摂取では上記ADIを下回るが、リコピンを含む製品の一部の使用者では、ADIを超過する可能性があると結論した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/nda_op_ej676_synthetic_lycopene_en
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