食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02380010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価1に関する科学パネルの意見書
資料日付 2008年4月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、現在EU加盟国で使用されている香料が健康に与える影響について意見を欧州委員会から求められた。これらの香料は、Flavouring Group Evaluation 1(FGE.01 Rev1)に属する21種類の香料である。今回は、分枝鎖脂肪族非環式飽和アルデヒド及びカルボン酸、脂肪族非環式第一級飽和アルコール及び分枝鎖脂肪族非環式飽和カルボン酸から誘導されたエステル類について評価を行った。
 15物質は一つのキラルセンターを持ち、そのうち12物質はラセミ体として商用化されている。残り3物質については、キラル異性体の一方を多く含んでいるかどうかについては、業界は明らかにしていない。
 21物質は全て構造クラスⅠ(単純な化学構造をもち、効率よく代謝され、低い経口毒性を示す香料)に分類され、13物質が天然に産する食品中に広く含まれていることが報告されている。
 科学パネルは、これまで欧州における香料の1人あたりの摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 科学パネルは、現実的に摂取量を予測できるより正確な情報がない場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による1人当たりの一日摂取量の推定を行い、推定摂取量が対応する閾値を超える場合には、mTAMDIを用いる手法による正式な安全性評価を行わず、使用やその量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループに属する21物質の摂取量は0.0012~9.0μg/人/日に収まり、構造クラスⅠ(1
,800μg/人/日)の閾値を下回った。十分な毒性データが入手できなかったため、当該グループに属する物質の毒性は十分に評価できなかったが、これら21物質は全て無毒な物質に代謝されると考えられる。それゆえ、標準MSDIによる推定に基づくと、当該グループの21物質は全て、香料として使用した場合の摂取量では、安全性に懸念を生じることはないという結論に至った。
 一方、mTAMDIによる推定では、20物質の摂取量は1
,000~3
,500μg/人/日となったが、残る1物質は使用量が分からずmTAMDIを計算できなかった。20物質のうち14物質は、構造クラスI(1
,800μg/人/日)の閾値を上回り、構造クラスIの閾値を下回った6物質は無毒の物質に代謝されると考えられる。それゆえ、閾値を上回った14物質と使用量が分からなかった1物質については、より信頼できる暴露データが必要であり、追加データの取得を待って再評価する必要がある。また、今回評価を行った21物質の結果を商業製品に適用するには、成分規格を入手して検討を行う必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/afc_op_ej617_fge01rev01_op_en.pdf
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