食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02290190149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、貝類の海産毒(オカダ酸及び類似体)に関する科学パネルの意見書 |
資料日付 | 2008年2月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は、貝類の海産毒(オカダ酸及び類似体)に関する科学パネルの意見書を公表した。 オカダ酸(OA)及びその類似体はOAグループ毒素と呼ばれ、脂溶性で熱に強く、ホタテ貝やアサリなど様々な二枚貝に産生し、汚染された二枚貝を摂取したヒトに下痢性貝毒症(DSP)を引き起こす。 OAグループ毒素に関する長期毒性/発がん性試験についての報告はないが、OAはげっ歯類の腫瘍促進因子とされている。また、非標準in vitro試験で、哺乳類の細胞系に不特定のDNA化合物を形成するなど、遺伝毒性を示す証拠もある。これらのデータは解釈が難しいが、このような諸作用が試験におけるOAの細胞毒性に関係している可能性がある。また、OAには変異原性はないが、染色体レベルで変化を引き起こし、in vitroで異数性誘発性がある点もOAの細胞毒性に関連している可能性がある。 ヒトや動物におけるOAの慢性的影響に関するデータは不十分なため、TDIの設定は不可能であるが、OAグループ毒素の急性毒性を考慮して、ヒトのLOAELを50μg OA相当量/ヒト、つまり0.8μg OA相当量/kg体重と設定し、不確実性因子3を適用してARfDを0.3μg OA相当量/kg体重と設定した。 OAグループ毒素のEUの現在の制限値160μg OA相当量/kg貝を含んだ貝を400g摂取すると、64μgの毒素に暴露することになる。これは、体重60kgの大人の場合、およそ1μg/kg体重に相当し、上記ARfDの3倍、LOAELにほぼ相当する。それゆえ、感受性の高い消費者に影響を及ぼすことが予想される。摂取・発生データから、現在EUの市場で入手可能な貝類を摂取した場合、0.3μg OA相当量/kg体重のARfDを超過する可能性は約20%となり、現行の法律や基準値ではDSPが発生する。そのため、体重60kgの大人の摂取量がARfDを超過しないようにするには、400gの貝類に含まれる毒素が18μg、すなわち45μg OA相当量/kg貝の水準を超えないようにすべきである。 マウスやラットを使用した試験方法は、OAグループ毒素の正式な検出方法とされているが、現在のEUの水準を評価するには不適切である。つまり、哺乳類を使用した試験は、現行のEUの規制水準である160μg OA相当量/kg貝のOAグループ毒素を検出するには能力的に限界があり、この水準以下では検出できない。現在のEU法規では、国際的に認められた手順であれば、代替検査手法の使用についても認めている。したがって、リンタンパク質ホスファターゼ試験や液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)法は哺乳類を使用した試験の代替となり得るもので、現在のEU規制水準以下のOAグループ毒素を検出できる可能性が最も高い。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/contam_ej_589_okadaic_acid_en ,3.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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