食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02230260344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、意見書「フードチェーンにおける新興化学リスク-事例研究:新興マイコトキシン」を公表
資料日付 2007年12月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)の科学委員会は「フードチェーンにおける新興化学リスク(emerging chemical risks:ECR)-事例研究:新興マイコトキシン」と題する意見書を公表した(全24ページ)。概要は以下のとおり。
【目的】
 フードチェーンのECRについて科学委員会が自ら研究・評価することにより、新たなECRを特定するための手順を定め、提言を行いAFSCAのサーベイランス計画の策定に資する。このため国内外の文献・研究を参考にECRの概念を定義し、事例研究によりこれを具体的に例証するが、特にベルギー及び欧州で研究課題となっている新興マイコトキシンについて取り上げる。ECRを化学基・影響・起源等の基準別に分類し、識別・優先順位を体系化すると共に規制計画・調査研究計画のための提言を行う。
【ECRの概念定義】
 ECRとは将来フードチェーンにリスクをもたらす可能性のある問題で、その指標が(1)未知の危険性への明確な暴露に、(2)暴露の拡大に、(3)既知の危険性に対する国民の感受性の拡大に関係するものをいう。例えば、(1)にはポテトフライ中のアクリルアミド、飲料中のベンゼン、ガンマ線照射、PFOS、PFOA、PBDE等が、(2)にはアゾ化合物やマラカイトグリーン等の不正使用、偶発的汚染、環境汚染が、(3)にはアレルゲンが含まれる。
【ECRの分類】
1.フードチェーンへの侵入経路により
・自然毒
・未認可農薬・薬品・着色添加剤
・環境汚染物質
・食品の加工・調製・包装に関係する汚染物質
2.毒性の作用により
・発がん性・遺伝子毒性物質
・内分泌かく乱物質
・アレルギー物質
・その他
3.リスクの種別により
・急性リスク:植物毒・海藻毒・アレルゲン等
・慢性リスク:内分泌かく乱物質・発がん性物質・生体蓄積性物質等
4.ECRの発現に影響する要因により
【提言】
1.AFSCAのサーベイランス計画
 とうもろこし以外の穀物・穀物由来製品については、輸入品に対して高度の規制レベルを堅持すべきである。特に対象となるマイコトキシンは、アフラトキシンの発生しやすいDON、ZEA、OTA、T2、HT2である。とうもろこしではAFB1、AFB2、AFG1、AFG2、DON、ZEA、T2、HT2、FB1、FB2が対象となる。(訳注:以下、魚・乾燥果実・家畜飼料について記載あり。)
2.調査研究
 複数マイコトキシン分析方法を開発し、特に重要とみられる評価マトリクスを利用して予めマイコトキシンを分析できるようにする。in vivoで複合的な毒性を発現する結合物質をも考慮に入れ、潜在マイコトキシン(masked mycotoxins)を分析できる方法を開発する。粗飼料やサイレージに由来するリスク研究を継続する。食習慣の変化に由来するリスク研究を継続する。既知の毒物に対する消費者の暴露評価を継続する。食品・飼料の新興マイコトキシンの発生と属性に関する研究を継続する。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL http://www.favv-afsca.fgov.be/home/com-sci/doc07/AVIS35-2007_FR_DOSSIER2007-07.pdf
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