食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02220040188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、カシアガムの2カ年間食品暫定使用許可に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2007年9月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、カシアガムの食品への2年間を上限とする暫定使用許可に関して競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受け、意見書(6ページ)を公表した。 1.背景 AFSSAは欧州指令89/107/CEE第5条に基づき、2年間を上限とするフランスでの暫定使用を目的として新しい製法・化学成分のカシアガムを評価した。欧州食品安全機関(EFSA)では既にこの評価を終えており、消費者の健康リスクはないと公表している。 2.原料、成分及び用途 原料はエビスグサモドキとエビスグサの種子の内胚乳の粉末。新製法として、筋毒性があるハブソウの種子を混入率0.1%未満になるまで除去する。アントラキノンを含む胚外皮を焙煎して除去し、アントラキノン毒性を99%除去する。更に粉末を精製して残留アントラキノン毒性を除去し、アントラキノン含有率を0.5%未満に下げている。 主成分は75%がガラクトマンナン型の多糖類(食物繊維)である。化学成分はマンノース77.2~78.9%、ガラクトース14.7~15.7%及びグルコース6.3~7.1%。 用途は増粘剤、ゲル化剤、結着剤、安定剤等である。 3.消費者の摂取量 欧州1人当りのカシアガム摂取量は、ヨーグルト、アイスクリーム、デザート菓子、プロセスチーズ保存肉製品等の消費量から195mg/人/日(3.2mg/kg体重/日)と推定される。米国では平均2.1mg/kg体重/日、90パーセンタイルでは4.9mg/kg体重/日。EFSAは米国のデータが食品リスク分析に用いる数値として適切であるとしている。 4.ADI 毒性試験が不十分で、殆どの試験は従来製法の成分を含むカシアガムを使って行なわれている。新成分のカシアガムの長期毒性試験は行なわれていない。よってこの食品添加物の一日摂取許容量(ADI)を決めることはできない。 5.毒性 ラット及びマウスで行なった他のガム、例えばイナゴマメガムの長期毒性試験では発がん性はない。カシアガムは他のガムと化学構造が非常によく似ており、カシアガムも発がん性はないと考えられる。 6.NOELと暴露幅 EFSAが同定したNOEL(ラットで230mg/kg体重/日、イヌで3 ,500mg/kg体重/日)と90パーセンタイルの摂取量(4.9mg/kg体重/日)の暴露幅はそれぞれ47と714であった。 7.アレルギー たん白質を含むので潜在的アレルギー性試験が行なわれた。暴露した作業員の皮膚アレルギーが報告されている。この種のアレルギーは完全に排除できない。カシアガム食品不耐性(食物アレルギー)に関するデータが提出されていない。現在のところ、カシアガム経口投与によるアレルゲンたん白質を疑わせるようなデータはない。たん白を含む他のガムは現在認可されており、現在の知見では、AFSSAだけが「カシアガムは消費者にとってアレルギーの危険がある」とは主張できない。 8.結論 (1)申請書記載の用量と用途であれば、カシアガムを添加物として使用することはその物理化学的性状から技術的に裏付けられている。 (2)提出試験結果の検討及びEFSAの意見書から得たガラクトマンナンの吸収と代謝の知見や毒性データから、新規製法で製造したカシアガムのアントラキノン成分仕様を考慮しても、推奨する条件で使用すれば、カシアガムを食品添加物として使用することで消費者にリスクがあるとは言えない。 (3)本申請書で評価したカシアガムはエビスグサモドキとエビスグサの種子でハブソウの混入率は0.1%未満であることを付記する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/AAAT2007sa0091.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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