食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02200010343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、有機塩素系廃棄物による表層地下水汚染で周辺地域住民のがん罹患率・死亡率調査報告書を公表
資料日付 2007年11月28日
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分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、ジュラ県タヴォーのソルベイ社化学工場で過去に発生した有機塩素系廃棄物漏出に関し、環境汚染影響による周辺住民の健康被害調査(がん罹患率・死亡率調査)を行い、その報告書(33ページ)を公表した。
1.背景
 1964?1986年の間、ソルベイ社タヴォー化学工場では粘土製廃棄場に有機塩素系残留廃棄物を貯留していたが、次第に化学廃棄物が漏出し周辺表層地下水を汚染した。汚染はジュラ県の5市町村及び隣接するコートドール県4市町村を含む40平方キロメートルに拡大した。上水道は上流の井戸から供給しており汚染の影響は無い。本調査に当って行なった事前詳細リスク評価では、長期に亘る汚染表層水の飲用や水浴プールでの誤飲による健康被害が懸念された。
2.目的
 この調査は、これ等の地域のがん死亡率や罹患率がコートドール県やジュラ県における他の地域と比べて高くなっているかを調べることを目的としている。
3.結論
 調査では、最も影響を被った地域や周辺の表層地下水利用制限区域で高死亡率であることは証明できなかった。発がん調査指定地域になっているコートドールでの発がん率データは、高いリスクを示すものではなかった。
4.検討
 少数の住民に実施したため、この疫学調査は統計的な意味を持つものではなく、先の詳細リスク評価で推定していたシナリオに合致するようなやや高めの死亡率や罹患率を客観的に示すものとはならなかった。健康について最も有害なシナリオは個々人の行動に依存するところが多い。実際のリスクをより明確にするために、現地で個人所有の井戸及び汚染表層地下水の利用状況を個々に調べる方法で調査を行なっている。
 報告書本文は下記のURLで入手可能。
http://www.invs.sante.fr/publications/2007/cancers_solvay/RAPP_SCI_Solvay_Web.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/display/?doc=publications/2007/cancers_solvay/index.html
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