食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02150230295
タイトル FAO、「欧州の鳥インフルエンザ、隠れた危険性」を公表、一層の警戒を呼びかけ
資料日付 2007年10月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  鳥インフルエンザウイルスH5N1は、今や欧州の一部において鶏、アヒル、およびガチョウに定着した感がある。(保菌しながら症状の出ない)健康なアヒル・ガチョウが鶏にウイルスを感染させ、域内でのウイルス定着に予想以上の役割を果たしているとみられる。アヒル・ガチョウの飼養数が多い諸国ではH5N1サーベイランスを早急に強化すべきである。
 特に鶏とアヒル・ガチョウが共存・密集している黒海地方では注意を要する。ウクライナだけでも2
,000万羽のアヒルがいるとみられ、ルーマニアではアヒルとガチョウそれぞれ400万羽がドナウ・デルタ地帯で飼養されている。この状況はちょうどアジアにおける鶏と水きんの密集状態に似ており、数千万羽のアヒル・ガチョウを擁するアジア諸国ではウイルスが鶏の間で循環している。黒海は、ここを中継してシベリアから地中海等に向かう渡り鳥の越冬地である。黒海隣接国はみな過去に集団感染を経験しているが、伝統的に家きんを平飼いする習慣や野鳥と家きんの隔離が不適切なことも誘因となっている。
 今年8月末ドイツでアヒルからH5N1が検出され、精査の結果、症状を全く呈しない健康なアヒルにH5N1の抗体があることが判明した。西欧、中欧、黒海地方のアヒル・ガチョウの飼養数が多い諸国ではこのドイツの事例を警鐘と受け止め、今後ウイルス検索の取組を鶏に限定することなく実施すべきである。
 ウイルスの循環状況は現下の想定を上回っている可能性がある。欧州にはウイルス清浄国も少なくないが、水きん飼養数の多い国ではウイルスが未検出であるかも知れず、常態的なリスクを抱えていると言える。アジア、アフリカに次ぎ、欧州がH5N1の定着する3番目の大陸になる可能性がないとは言えない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/newsroom/en/news/2007/1000685/index.html
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