食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02120380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、鮭及び鱒用飼料添加物Panaferd-AX(カロテノイド産生バクテリア Paracoccus carotinifaciens)の安全性と有効性に関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年10月9日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、鮭及び鱒用飼料添加物Panaferd-AX(カロテノイド産生バクテリア Paracoccus carotinifaciens)の安全性と有効性に関する科学パネルの意見書を発表した。
 飼料添加物Panaferd-AXは、サケ科魚類の魚肉の色付けに使用することを目的とした、Paracoccus carotinifaciensの乾燥・滅菌製品である。鮭やニジマスの場合、Panaferd-AXによる魚肉へのアスタキサンチン沈着は、合成アスタキサンチンを使用した場合と比較してやや効率が悪くなっている。しかし、アスタキサンチンの量を同程度にした場合、20~100mgアスタキサンチン/kg飼料の範囲内で、魚肉への色素沈着は同様の結果をもたらした。これらは主に、他のカロテノイドであるアドニルビンやカンタキサンチンの働きによっている。Panaferd-AXを投与した魚の魚肉の官能特性などは、合成アスタキサンチンを投与した魚のものと変わらなかった。
 最大含有量の12.5倍量のPanaferd-AXを投与しても、サケ科魚類に悪影響は無く、Paracoccus carotinifaciensも病原菌ではないことが知られている。Panaferd-AXは極めて低い急性及び亜慢性毒性を持っているが、遺伝毒性のない添加物である。また、発酵過程で生じるカロテノイド以外の化合物は、消費者に対して特別なリスクをもたらす可能性は無い。最大量のPanaferd-AXを投与することによる消費者のアスタキサンチン及びカンタキサンチンへの暴露量は、他のアスタキサンチンやカンタキサンチン源を使用した場合と同程度であるか、それ以下であるため、消費者に対してさらなるリスクをもたらすことはない。
 アドニルビン、アスタキサンチン及びカンタキサンチンは構造的に類似しているため、これら3物質の毒性プロフィールは同一であることが示されている。しかし、カンタキサンチンと同様、網膜におけるアドニルビン結晶の蓄積の可能性は否定できず、最悪のシナリオとして考慮しておかなければならない。サケ科魚類に対するPanaferd-AXの使用によるアドニルビン及びカンタキサンチンへの消費者の暴露量は、カンタキサンチンのADI基準を満たしている(37%)。それゆえ、アドルビンへの暴露によって消費者がさらなるリスクを被る可能性は無いと言える。
 ただ、今回の評価にあたって、科学パネルは、特にPanaferd-AXをアスタキサンチン、アドニルビン及びカンタキサンチンの合計として考慮し、最大含有量の合計を100mg/kg飼料とすることを推奨した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Opinion/feedap_op_ej546_panaferdax_slm_tt_en
,0.pdf
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