食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu02100340188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、2007年7月20日、伝書鳩に関する高病原性鳥インフルエンザリスク再評価を公表 |
資料日付 | 2007年7月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、農水省食品総局(DGAl)の要請により伝書鳩に関する高病原性鳥インフルエンザリスク再評価を行った。 2007年6月19日、ドイツで高病原性鳥インフルエンザH5N1が同定された。ドイツで鳥インフルエンザ対策が取られたが、伝書鳩レースは禁止されなかった。 2007年6月27日、モーゼル県でハクチョウ3羽から高病原性鳥インフルエンザH5N1が同定された。フランスにおける最初の鳥インフルエンザ発症例となった。これを受けて、農水省は鳥インフルエンザ監視体制レベルを「中」から「高」に引上げ、伝書鳩レースも禁止された。2006年2月20日付意見書AFSSA2006-SA-0053で、最近アジアで発生した高病原性鳥インフルエンザに対しては感受性が高いと考えられること、及び鳥インフルエンザ流行において伝書鳩がウイルスの機械的伝播者(ウイルス・キャリアー)となる可能性が考えられることから、他の家きん類同様に伝書鳩の集合禁止を勧告している。2006年5月12日付意見書AFSSA2006-SA-0138で伝書鳩放鳥についてリスク再評価を行い、感染地区および感染監視地区以外での伝書鳩集合及び伝書鳩中長距離レース参加禁止の臨時措置解除を勧告している。 今回のDGAIによる高病原性鳥インフルエンザリスクに関する意見要請は次の3点: 1) 伝書鳩についてのウイルス学及び獣疫学の最新の知見 2) フランスにおける獣疫状況 3) 感染が確認されたEU加盟国における伝書鳩の扱い及び感染が確認された場合に関する規制の違い フランスでは現在、強化監視体制下でも新たな発症例が無いこと、夏はウイルスが不活発であること、モーゼル県の感染例はドイツかチェコ渡来の渡り鳥によるものと仮定すれば、現在の安定的獣疫状況が暫く継続すると考えられる。 アジア型高病原性鳥インフルエンザH5N1発生までは、鳩は鳥インフルエンザに罹り難いとされていた。2002年12月~2003年1月に香港で感染地区の鳥類園の鳩の屍骸からウイルスが分離され、あひる類が多数感染した。次いで2004年タイにおいても感染地区の鳩の屍骸からウイルスが分離されている。これらのデータは、鳩類が自然条件下で高病原性鳥インフルエンザウイルスH5H1に感染しやすい種であることを示すものである。但し、データには感染最低暴露量(dose)や感染拡大の中の鳩類の役割についての記載は無い。またカワラバトなど伝書鳩類の感染に関する記載が全く無い。 鳩類について書かれた最近の感染実験報告書では、症状を引き起こす感染最低暴露量(dose)は高い(106EID50以上)。よって鳩類のアジア型高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1に対する感受性は中程度であり、加えて感染鳩の排泄物に含まれるウイルス量は極少なく、鳩の接触では感染しない。鳥インフルエンザ流行の感染経路における鳩類の役割は未だ明らかにされていない。但し、伝書鳩の長距離移動を考えると、伝書鳩がウイルスの機械的伝播者(ウイルスキャリアー)になりうる可能性を排除してはならない。 結論と勧告: モーゼル県のハクチョウ3羽感染後は新たな感染症例はないこと、アジア型高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1に対する鳩類の感受性は中程度であること、鳥インフルエンザ伝播における鳩類の獣疫学的役割が不明であること、ドイツにおいて鳥インフルエンザが未だ終息していないことを考慮すると: - フランスにおいて感染地区がモーゼル県の一箇所に止まっている場合は、感染地区および感染監視地区以外での伝書鳩集合及び伝書鳩中長距離レース参加禁止の臨時措置解除は可能 - 感染地区が拡大した場合は、フランス全土において伝書鳩レースを禁止し、所有者が直接管理監視できる鳩舎直近のみの放鳥及び民事軍事の安全確保の目的に使用するその他の鳥を放つことを許可する。 レース鳩の飛行訓練は鳩舎の上空のみなので感染リスクが無く、訓練中にウイルスを拡散する恐れが無いので、リスクレベルの高さを問わず、感染地区以外での訓練飛行を認めるよう勧告する。 国際競技に関しては、特にドイツやその他の高病原性鳥インフルエンザ感染拡大中の感染国が参加するものについては、感染国から来た伝書鳩を使用すること、及び感染国からスタートする並びに感染国の上空を飛行する競技会については許可することは望ましくない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/42035-42036.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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