食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02060510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ビール醸造時に清澄剤として使用されるアイシングラスに関する科学パネルの意見書
資料日付 2007年8月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、ビール醸造時に清澄剤として使用されるアイシングラスに関する科学パネルの意見書を公表した。本案件はビールでのアレルギー物質の表示免除に関しBrewers of Europe及びBFBi(Brewing Food and Beverage Industry)から提出された申請に係るものである。
 ビールの濁りを除くために魚由来のコラーゲン成分であるアイシングラスが使用されているが、魚はアレルギー患者に重大な副作用を引き起こすことがある。EUでは人口の0.2~2.2%が魚アレルギーを持っていると報告されている。
 アイシングラスのアレルゲンは、主にパルブアルブミンの残留と、アイシングラスの95%を構成するコラーゲン/ゼラチンである。申請者は、アイシングラス中のパルブアルブミン量を減少させるために、アイシングラス製造について産業界共通の適正製造規範を導入し、実際にパルブアルブミンの水準を大幅に減少させている。申請者は、これまでビール中のアイシングラスがアレルギー反応を引き起こすなど安全性の上で問題になることはなかったと主張するが、消費者や医療関係者がビール中の魚タンパクの存在に気づいていたかどうか明確ではないため、ビール中のアイシングラスが原因の副作用は大幅に過小報告されている可能性がある。分析データによれば、ビール中のアイシングラスの残留水準は最大で5mg/Lであり、アイシングラス中のパルブアルブミン水準は0.2mg/kg~0.7mg/kgとなっている。これから推計すると、ビール中のパルブアルブミンの最大含有量は0.005μg/Lとなるが、この分析の正確さにはかなりの不確実性がある。アイシングラスに関して二重盲検法を用いた食物負荷試験を行ったが、21人の魚アレルギー患者はいずれも副作用を経験しなかった。
 上記のデータから、ビールの清澄剤として使用されるアイシングラスが、申請者の主張する使用条件下において、敏感な個人に対して重度の副作用を引き起こす可能性があるとは考えられない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/nda/nda_opinions/ej536_isinglass_brewers.Par.0002.File.dat/nda_op_ej536_isinglass_brewers%20europe_bfbi_en.pdf
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