食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01830020314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「ねじ蓋から食品への可塑剤の溶出」を公表
資料日付 2007年3月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「ねじ蓋から食品への可塑剤の溶出」(7ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 公的食品サーベイランスで、ねじ蓋付きガラス瓶に入った食品(主にパスタソースやペスト(※1)など油を含む食品)192件について、ねじ蓋のガスケットから食品へ溶出した可塑剤(※2)の含量が検査され、その結果が提出された。多くの食品サンプルで、EUが導入を予定している基準値を超過していた(4ページ目の表2:EUが導入を予定している基準値を超過していたサンプルの最大検出量)。BfRはこれらの食品汚染による健康影響を評価し、2005年の意見書(※3)を補足する。
 EU(すなわち欧州食品安全機関(EFSA))の食品科学委員会(SCF)は、個々の可塑剤について健康影響を評価し、耐容一日摂取量(TDI)を算出した(3ページ目の表1)。これらの基準値がEU規則により導入される予定である。BfRは、EFSAの評価に賛同する。ただし、これらの物質には様々な暴露経路があるので、食品包装材のみを介してTDIに達することがないよう考慮せねばならない。
 BfRの暴露評価の結果は次のとおり。
 検査食品を介する様々な可塑剤の摂取量は、一部でTDIを著しく超過しており、これらの食品の摂取により健康を害する可能性がある。これは特にDEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)による汚染に当てはまる。DEHPなど特に健康を害する可塑剤は食品と接触する物品への使用を止め、より危害の少ない代替品を使用するよう勧告する。消費者の総暴露をよりよく評価するためには、DEHA(アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル)やDINCH (Di-isononylcyclohexanoat)などの可塑剤による食品汚染(たとえば食品包装用ラップへ使用されたそれらの可塑剤の食品への溶出)に関するさらなるデータが必要である。
(※1) バジリコ、にんにく、オリーブ油などで作るパスタソース
(※2) ①エポキシ化大豆油(ESBO)、②フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、③ジイソノニルフタレ-ト(DINP)、④フタル酸ジイソデシル(DIDP)、⑤アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHA)、⑥アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)
(※3) 2005年10月11日付健康影響評価「ねじ蓋から食品へのフタル酸類の溶出」:DEHP、DINP、DIDPについて評価
 なお本意見書は、2007年7月20日に更新された。EC規則372/2007及びEC指令19/2007(共に2007年4月2日付)を反映し、特定移行限度(SML)などが更新されている。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/216/uebergang_von_weichmachern_aus_twist-off-verschluessen_in_lebensmittel.pdf
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