食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01770350188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、一般食品での塩の代替製品の使用に関する正当性の評価意見書
資料日付 2006年12月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、一般食品での塩の代替製品の使用に関する正当性に係る評価を競争・消費・不正抑止総局から依頼され、2006年12月18日付意見書(文献つき、4ページ)を公表した。
 本製品は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム及び塩酸リシンを混合した化合物である。使用の対象となるのは、ピザ、キッシュ、タルト、調理済み食品又はマーガリンという一般の食品である。本製品は、フィンランド及びドイツで日常的な食品及び有機食品への使用が許可されている。フィンランドで70年代に心血管疾患の有病率が憂慮すべき高さに達したことから、塩分の低減を中心とした公衆衛生上の取り組みが開始され、その結果として食塩の摂取量が20年間で60%~70%程低減した。申請者は、本製品の商品化がこの低減に貢献したとしているが、本製品の摂取だけがこうした低減につながったとは考え難い。
 本製品が食塩の代替として対象食品に使用されると、塩化ナトリウムの含有量は最大で43%低減する。その結果、塩分の摂取量が正常となり、高血圧の予防につながり得る。対象となる食品の数が比較的限定されるならば、ナトリウムの欠乏等を引き起こすことはない。塩化カリウムについては、フランスで日常食品への使用が許可されている食塩の一部である。カリウム塩を含有する代替塩の使用に起因するリスクは、血液中のカリウム含有量を高め、腎不全の患者に心臓の鼓動リズムを乱す可能性があるが、使用される食品の数が実質的に限定されるならば、このリスクを遠ざけることができる。硫酸マグネシウムについては、一般の食品への使用は許可されていないが、特別食への使用は許可されている。使用される食品の数が実質的に限定されるならば、その過剰摂取のリスクを引き起こすおそれはない。塩酸リシンも同様に、フランスでは一般の食品への使用は許可されていないが、L-リシンは特別食への使用が許可されている。加熱などの加工工程で、塩酸リシンの形をとる遊離リシンが食品中の還元分子と反応を起こすメイラード反応が促進される可能性があることから、この反応のマーカーに関する比較分析データを入手する必要がある。
 結論として、本製品を一般食品に使用することによって塩化ナトリウムの摂取量を低減することは、心血管疾患の予防としては価値があると考える。しかしながら、本製品が「食事のカリウム及びマグネシウムのアンバランスを抑制する」と断言することは、本製品中のこれらの含有量が低いことから、正当化できない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/39061-39062.pdf
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