食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01760550316
タイトル ドイツ連邦消費者保護食品安全庁(BVL)、「食品モニタリング2005年報告書」を公表
資料日付 2007年1月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦消費者保護食品安全庁(BVL)は、「食品モニタリング2005年報告書」(63ページ)を公表した。
 食品モニタリングは、食品中の有害物質(農薬、重金属、他の汚染物質など)を調査するもので、2005年は二つの相補的なモニタリング調査(以下の1.及び2.)において、50食品群の5
,159サンプルを検査した。検査食品、検査対象物質、結果(好ましくない結果)の概要は以下のとおり。
1.マーケットバスケット・モニタリング
(1)検査食品
①動物由来食品:ペースト状生ソーセージ、乾燥サラミ、コイ、ニジマス
②植物由来食品:米、パフペースト、パン用練り粉、ミュースリ、亜麻仁、ケシの実、じゃがいも、ポテトパンケーキ、コロッケ、マッシュポテト及びポテト団子用パウダー、ほうれん草、アーティチョーク、ブロッコリー、サヤインゲン/インゲン豆、にんじん、缶詰キノコ/乾燥しいたけ、西洋梨、桃/ネクタリン、オレンジ、マンダリン、フルーツジュース(パイナップル・リンゴ・グレープフルーツ)、部分発酵ブドウ酒、上級スパークリングワイン、マジパン及び他の生菓子
(2)検査対象物質
 残留農薬及び汚染物質(難分解性有機塩素化合物、多環芳香族化合物、重金属、硝酸塩、カビ毒、アクリルアミド、3-MCPDなど)
2.プロジェクト・モニタリング(検査対象物質/検査食品)
 フラン/ブイヨン・調理済み食品・ソースパウダー・焙煎コーヒー・乳幼児食品、カルベンダジム/ブドウジュース・リンゴジュース・西洋梨ジュース・オレンジジュース・ミックスジュース、アルカロイド配糖体/じゃがいも、重金属(鉛、カドミウム)/サプリメント、残留農薬/トマト、難分解性有機塩素化合物及び残留農薬/温室栽培きゅうり、オクラトキシンA(OTA)・デオキシニバレノール(DON)・ゼアラレノン(ZEA)/ライ麦及び小麦粉、カドミウム/イカ製品、ベンゾピレン/燻製魚、残留除草剤/野菜及び生鮮ハーブ
3.結果(好ましくない結果)
(1)ほぼ全てのニジマス及びコイで微量ながら有害汚染物質が検出された。マスから飼料添加物のエトキシキン(E324)が頻繁に検出された。
(2)イカ製品中のカドミウム含量は、5%が最大規制値を超過しており、その主なものはコウイカ及びツツイカであった。アジアのコウイカ製品で濃度が高かった。
(3)米は全般に有害物質含量はわずかであった。残留基準値(MRL)を超過する残留農薬は検出されなかった。ヒ素濃度が増加したこと、中レベルのカドミウム(5.6%が最大規制値を超過)が検出されたことは、今後も観察が必要である。
(4)冷凍ほうれん草から低レベルの残留農薬が、生鮮ほうれん草、インゲン豆、きゅうり、(従来農法の)トマトから中レベルの残留農薬が検出された。その5~8%はMRLを超過していた。全体に、重金属含量は低かった。しかしほうれん草のカドミウム含量が再び増加した。それゆえほうれん草は、カドミウムの少ない土地で栽培するよう勧告すべきである。生鮮ほうれん草は、冷凍ほうれん草に比べ硝酸塩濃度が依然として高く、再度最大規制値超過が確認された。
(5)じゃがいもの鉛及びカドミウム含量で、最大規制値に近いあるいは超過するものがあった。
(6)缶詰キノコのスズ含量は中レベルで、乾燥しいたけのカドミウム含量は幾分増加した。
(7)西洋梨、モモ、ネクタリンの85%以上、並びにほぼ全ての皮付きオレンジ及びマンダリンから残留農薬が検出された。特にモモでは15.3%でMRLを超過していた。
(8)リンゴジュースから1996年のモニタリングと同様、頻繁にパツリンが検出された。全体に濃度はわずかに高かった。
(9)ワインから散発的に最大規制値を超過した高濃度のOTAが検出された。
(10)乳幼児用食品及び調理済み食品(スープなど)で頻繁にフランが検出された。
(11)サプリメント(ビタミン剤、ミネラル剤、植物エキス剤、藻類エキス(algae)剤など)で頻繁に鉛及びカドミウムが検出された。藻類エキス(algae)剤でカドミウム含量が特に高いものがあった。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
情報源(報道) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
URL http://www.bvl.bund.de/nn_520288/DE/01__Lebensmittel/00__doks__download/01__lm__mon__dokumente/01__Monitoring__Berichte/bericht__2005
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