食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01760060188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、製塩業における加工助剤としてのジメチルポリシロキサンの使用許可に関する意見書を公表
資料日付 2006年12月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、製塩業における加工助剤としてのジメチルポリシロキサンの使用許可について競争・消費・不正抑止総局から意見を求められ、その答申として2006年12月13日付意見書(2ページ)を公表した。
 本件についてAFSSAは、その組成、使用量の正当性及び測定試験の生データといった評価に不可欠な情報を提出するよう求めていた。今回追加の情報が提出されたことから、新たに評価を行なった。
 本製品は消泡剤であり、精製後に行なわれるかん水の蒸発工程で使用される。この工程の後に、ろ過した水を用いた抽出及び脱水並びに塩の乾燥工程が続く。申請者は、抽出及び脱水工程が、本製品の実質的な除去につながるとしている。
 本製品は、ジメチルポリシロキサンを10%又は20%含有し、乳化剤、安定剤、添加剤(強化・重量増加用)及び保存剤を加えた水溶性エマルジョンである。申請者の推奨する最大使用量は10mg/kgかん水である。
 消泡剤としての有効性は、凝縮液中の塩化物(起泡の証拠)の調査によって判明する。しかし、使用量に応じた有効性を示す数値化したデータが提出されておらず、その測定方法の記述も、その妥当性を検証する資料も提出されていない。
 ジメチルポリシロキサンの一日摂取許容量(ADI)については、1979年にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が、また1990年に食品科学委員会が、1.5 mg/kg体重と設定している。
 申請者が推定した消費者の暴露量は、残留量を10mg/kg塩と仮定すると、1日当たり0.375 mg/kg体重となり、ADIの4分の1に相当する。
 申請者の提出した分析データによると、29の塩のサンプルについて10mg/kgかん水という使用量で調査した結果、ジメチルポリシロキサンの平均残留濃度は1mg/kg塩であった。
 フランスにおける塩の平均摂取量(10g/日)及びジメチルポリシロキサンの残留量(1mg/kg塩)を考慮して暴露量を推定すると、1日の摂取量は体重60kgの大人では1.6μg/kg体重、体重10kgの子供では10μg/kg体重となり、各々ADIの1000分の1、100分の1に相当する。
 以上のことから、推奨量での本製品の使用は、消費者にとって健康リスクとはならない。ただし、数値化したデータが提出されていないことから、本製品の有効性を推定することはできない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.anses.fr/Documents/AAAT2005sa0320.pdf
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