食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01740270329
タイトル 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、めん羊サブグループによる現状報告書を公表
資料日付 2006年12月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は12月21日、めん羊サブグループによる現状報告書(PDF版17ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)及び関連機関は、ナショナル・スクレイピー・プラン(NSP)及び北アイルランド・スクレイピー・プラン(NISP)におけるラム遺伝子型計画(RGS)の見直しで、計画において実証された最新の科学的知見のまとめをSEACに要請し、めん羊サブグループが実施した。
2.NSP RGSとは
 2001年7月に開始した以下の2つの目的を持つ任意の長期純血種群の育種計画。
(1)スクレーピー撲滅による動物衛生の保護
(2)スクレイピーに隠されたBSEがめん羊に存在するとすれば、理論上のBSEリスクから公衆衛生を保護する。特に、スクレイピーへ遺伝的に感受性のあるPrP遺伝子型をもつめん羊の割合を減少させ、抵抗性のある遺伝子型をもつめん羊に置き換えること。
(3)2001年に、更にウェールズにおける雌ヒツジ遺伝子型計画(WEGS)を開始。
3.RGS見直しに当たり要請された課題
(1)めん羊のBSEからのリスクの定量化の可能性及びRGSによるリスク低減への影響度
(2)非定型スクレイピーに関する懸念によるRGSの科学的位置づけへの影響度
(3)バリン/アルギニン/グルタミン配列(VRQ)対立遺伝子除去による、スクレイピー抑制の有効性
4. めん羊サブグループによる見直し結果
(1)めん羊におけるBSE
 新たな科学的知見、免疫ブロット法、統計的検討等の結果、英国のめん羊におけるBSEはゼロ又は最悪の場合で10頭以下であると結論。
(2)めん羊における非定型スクレイピー
 小反すう動物におけるTSE対策としての育種計画についてEFSAの出した結論に対し、一部異なった以下のような見解を出した。
 VRQ対立遺伝子のみを対象としたEUの育種戦略では、十分とはいえないし、英国における非定型スクレイピーの罹患率減少に有効という結論を出すには、更なるデータの収集及び分析が必要。
(3)スクレイピーを減少させるための現在のRGS計画の科学的根拠は有効である。また、スクレーピー感染群における間引き及びある種の遺伝子型への再構築は、英国からのスクレイピー減少の最も有効な手段である。
(4)PrP多形性(polymorphisms)の増大により、国産のめん羊の遺伝子型プロファイルの把握は、将来のTSE管理戦略の基礎となるであろう。
 又、コドン136、154、171、141及び168はTSE感受性に影響を及ぼす可能性があり、その影響を考慮する必要がある。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
情報源(報道) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
URL http://www.seac.gov.uk/statements/sheepsubgrp-statement131006.pdf
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