食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01720290314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、情報提供「凝乳チーズ中のリステリアによる健康危害」を公表
資料日付 2006年12月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、情報提供「凝乳チーズ中のリステリアによる健康危害」(1ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 最近、州当局の食品検査で凝乳チーズ([商品名]Harzinger Olmutzer Quargel、[製造者](有)Breitunger Kaserei Ernst Rumpf、[ロット]DE ST-MVe 225 EG、賞味期限2007年1月11日)から高濃度のリステリアが検出された。免疫力の低下している人が摂取すると重篤な疾患が引き起こされる可能性があるため、製造者は消費者に警告し、当該製品の回収を行っている。
 ローベルト・コッホ研究所(※)は疫学週報No.49で、当該チーズを食べ感染が疑われる症状が出た場合には、診断のため医者に行くよう呼びかけている。リステリア症では、熱、筋肉痛、頭痛、四肢の痛みなどインフルエンザ様の症状が現れるか、脳膜炎の兆候がある。最初に胃腸の症状が出るケースもある。潜伏期間は数日~数週間である。リステリア症は、適切な抗生物質で有効に治療可能である。
 高リスクグループは、乳児、高齢者、ガンや糖尿病などの病気を持つ人、免疫抑制療法を受けている患者及び妊婦である。妊婦が感染すると、胎児に伝播する可能性がある。健康な人は通常リステリアに感染しないか、感染しても症状が軽い。
 リステリアは広範に存在する病原菌で、しばしば搾乳やと畜などすでに生産の段階で食品が汚染される。食品加工の際の衛生的な欠陥により汚染される場合もある。リステリアは特に、生の動物由来食品(ひき肉、生ソーセージ、生乳、生乳チーズなど)及び、特定の魚製品(スモークサーモン及びサーモンのマリネ)で検出される。しかし、生鮮野菜やカットサラダ菜などの植物性食品もリステリアに汚染されている場合がある。
 リステリアは、煮る、焼く、パスツリゼーションなどの加熱により死滅する。しかし、食塩や酸には比較的感受性がなく、基本的に冷蔵庫内や酸素低減下(真空パック内)でも増殖することができる。
 それゆえBfRは、免疫力の低下している人に以下の予防措置を勧告する。
①生の動物由来食品は食べない
②賞味期限に注意する
③真空パック食品は、賞味期限が切れる前にできるだけ早く消費する
(※)連邦政府の疾病管理予防機関
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/gesundheitsgefahr_durch_listerien_in_sauermilchkaese.pdf
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