食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01630540361
タイトル 台湾行政院衛生署FDA準備グループ、週刊情報「薬物食品安全週報」第52号を発行
資料日付 2006年9月14日
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分類2 -
概要(記事)  台湾行政院衛生署FDA準備グループ(衛生署内に2005年8月中旬、「行政院薬物食品管理署」(FDA)の設立準備のために設置された機関)の編集による一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第52号が9月14日に、同署ホームページ上で発行された(全4ページ)。食品の安全性に関連する掲載内容は以下のとおり。
1.生カキ摂取の潜在的リスク
 米国太平洋岸北西地域の生カキに腸炎ビブリオへの汚染が見られたことから、米国食品医薬品庁(FDA)が8月に注意喚起を発した件については、台湾が今年米国から輸入している生カキは当該地域に由来しないため、心配する必要はない。しかし安全を期して、その後米国からの輸入生カキ中の腸炎ビブリオに対し、当局は全ロットにつき監督検査を実施している。
 腸炎ビブリオは一般には生命の危険を及ぼさないが、腸炎ビブリオを含む食品を摂取してから24時間から3日以内に軽い中毒又は急性の胃腸炎をもたらし、下痢、吐き気、嘔吐、発熱及び寒気等の症状をきたすことがある。また、特に免疫力の弱い者、例えばエイズ患者や泥酔者、がん患者、腎臓疾病に罹患している者等には敗血病等の著しい健康被害をもたらすおそれがある。
 腸炎ビブリオによる中毒事件が多発する季節を前に、同署は消費者に対し、生カキ等の海産物は火を通してから摂取し、安全な食習慣を心がけるよう、特に注意喚起する。
2.ポリ塩化ビニール食品包装用ラップ(PVCラップ)で包装された食品を高温で加熱しないこと
 「ラップで包んだ食品を電子レンジで加熱して食べると、内分泌系のバランスが崩れる」との情報がインターネット上で流れたが、真相はどうなのだろうか。
 現在、市販されているラップの素材は主にポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリ塩化ビニリデン(PVDC)の3種類である。PEラップは耐熱性が比較的低く、110℃を超えると溶解する。一方、PVCラップは耐熱性が比較的高く、130℃まで耐えることができ、PVDCラップは更に140℃~155℃の高温に耐えることができる。
 PVC樹脂を用いてラップを製造する際、安定性及び引張強度を高めるために、一般に大量の可塑剤アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHA)を添加する。PVCラップは常温下では健康影響はないが、ひとたび加熱され高温に至ると、ベンゼンを含む生物ホルモンがDEHAから放出され、ヒトの体内に長期にわたり蓄積した場合に健康被害が懸念される。
 プラスチック製品は温度が高くなるほど安定性が低くなり、悪影響が懸念される成分が溶出する。ラップは過度の加熱に適さず、比較的安全な加熱温度は80℃以下である。このため同署は、消費者に対し以下のとおりアドバイスする。
①PVCラップを食品と一緒に加熱しないこと。食品を電子レンジに入れて加熱する前に、ラップを取り外すこと。
②電子レンジで過熱する際にラップで包むことが習慣になっていたり、どうしてもラップを取り外すことができなかったりする場合は、「PVC不使用」又は「電子レンジ加熱可」等の表示のあるラップ製品を使用すること。
③加熱する際は、ラップと食品の間に距離を設けたうえで、完全に密閉せず、蒸気が逃げるようにすること。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/cht/content.aspx?dept=&class_no=0&now_fod_list_no=&array_fod_list_no=&level_no=1&doc_no=45958&show=show
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