食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01630490188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、α-シクロデキストリンの食品成分としての使用許可についてベルギー当局が作成した初期評価報告書に関するAFSSAの2005年11月22日付意見書への追加情報に関する意見書
資料日付 2006年8月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、2005年11月22日付で、EC規則258/97の枠組みにおけるα-シクロデキストリンの食品成分としての使用許可についてベルギー当局が作成した初期評価報告書に関し意見書を公表したが、今回これに関する追加情報について、競争消費不正抑止総局から意見を求められた。その答申として、2006年8月22日付意見書(3ページ)を公表した。
 α-シクロデキストリンは、6つのグルコース分子からなるα型環状マルトオリゴ糖である。シクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼ(CGTase)が1-デカノール存在下で液化デンプンに及ぼす作用によって合成される。CGTaseは、Escherichia coli K12の遺伝子組換え株から産生される。申請者によると、当該成分は食物線維として使用される。
 前回の意見書では、当該成分の食品成分としての使用の安全性について慎重な立場をとることとし、ヒ素の基準値、未特定たん白質の存在及びアレルギーリスクの有無、当該成分の代謝特性の明確な特性付け並びに当該成分の摂取が消化生理学に及ぼし得る影響の4点について補足する必要がある旨を指摘した。
1.規格
(1)ヒ素
 申請者によると、申請書に記載のある当該成分のヒ素含有量3mg/kgは暫定的なものである。当該成分の4ロットで測定したヒ素含有量は、使用した分析方法の検出限界(1mg/kg)を下回っていることから、β-シクロデキストリンの規格に合わせ、当該成分についても1mg/kg以下に設定すべきである。
(2)たん白質
 当該成分には5mg/kgまでの未特定のたん白質が認められているが、初期報告書では製造に使用される小麦デンプンをはじめとするこれらのたん白質のアレルギー性について言及されていない。EU法規に従い、当該成分の製造に小麦デンプンが使用される場合はその旨を言及するよう勧告する。
2.推定摂取量
 当該成分への暴露量を評価することは難しい。申請者は当該成分の平均摂取量を10.7g/日と想定しているが、暴露量の推計では11g/日から38g/日まで幅がある。また、申請者は当該成分が市場に導入されれば既に許可されている食物線維の代わりに使用されることから、総食物線維量が大きく増加することはないとしている。しかし、食物繊維の総摂取量に占める当該成分の割合をより正確に把握するにはモンテカルロ法を用いることでより現実的に推定することができると考える。
3.生理学的側面
 申請者は、新たな臨床試験の結果を提出した。男性14人、女性21人が4週間にわたり当該成分を15g含有する食事を行なった結果、α-トコフェロール以外のパラメータに試験の前後で変化は見られなかった。このことから、当該成分の摂取は被験者に重大な代謝作用は及ぼさないことが示唆されると考える。ただし、当該成分の腸内フローラに対する作用については依然として不明である。この点については、ヒトの腸液による当該成分の発酵に関する研究を行なうことで解明され得る。
 新たに提出された情報及び当該製品の使用条件並びに本意見書で示した勧告を考慮すると、当該成分の食品成分としての使用は消費者へのリスクとはならないと考える。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/37455-37456.pdf
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