食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01600560188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、Allanblackiaの種子に由来する植物油の脂質食品成分及びスプレッドペーストとしての市場流通に関する意見書
資料日付 2006年7月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、Allanblackiaの種子に由来する植物油を、脂質食品成分及びスプレッドペーストとして市場に流通させることについて、競争消費不正抑止総局から評価を依頼された。本申請は、新食品及び新食品成分に関するEC規則258/97の枠組みで検討される。AFSSAは、ドイツ当局が作成した初期報告書に対し評価を行ない、今般2006年7月21日付意見書(全3ページ)を公表した。
 Allanblackia油は、中央アフリカ及び西アフリカの湿地林に生育するオトギリソウ科に属するAllanblackiaという複数種の木の種子から作られる。主にA. floribunda及びA.stuhlmanniiが油の原料となる。当該油は、タンザニア、ガーナ、ナイジェリア及びカメルーンで伝統的に摂取されてきたが、商品として流通はしていない。
 当該油は、圧搾及びろ過の工程を経て作られる。栄養成分としては、ステアリン酸が45%~58%、オレイン酸が40%~51%の割合で含まれる。申請者は、硬化パーム(核)油の代替として当該油を使用することを提案している。こうすることで総飽和脂肪酸の摂取量を大きく低減できると同時に、飽和脂肪酸のプロフィール(炭素数:2重結合)が(16:0)から(18:0)に変化する。また、申請者は言及していないが、硬化パーム(核)油の代替として使用することで、トランス脂肪酸の含有量もわずかではあるが低減することになる。
 当該油の予測される摂取量については、次のとおり。スプレッドペーストには、当該油が最大で20%添加されることになる。ドイツ当局の報告書では、スプレッドペーストの1日当たりの摂取量は、ドイツ、スウェーデン等の欧州数ヶ国で10~25g/日と推定され、当該油の1日当たりの摂取量は2~5gとなる。
 また、毒性試験の結果、当該油に遺伝毒性及び変異原性の特性はみられなかった。
 結論として、Allanblackiaのさまざまな種類に由来する植物油の同等性が確保できないことから、毒性試験が行なわれた種類のAllanblackiaから採取した油を使用することを勧告する。また、次の4点に関する情報の重要性を強調する。
①望ましくない物質の含有量調査で、ダイオキシンについて分析したサンプルがわずかしかなかったことから、より多くのサンプルで含有量を測定する必要がある。
②望ましくない物質の含有量調査で、分子量の多い多環芳香族炭化水素及びベンゾピレンの含有量が欧州油糧種子搾油協会(FEDIOL)の勧告値に非常に近接していたことから、現在EUで定められている最大基準値を遵守する必要がある。
③不けん化物の含有量について情報を提供する。
④使用するAllanblackiaの正確な目名及び種名を表示に記載する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/36934-36935.pdf
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