食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01590210294
タイトル WHO、WHO研究報告(Bulletin of the World Health Organization)を公表
資料日付 2006年9月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  WHOは、WHO研究報告(Bulletin of the World Health Organization)Vol.84、No.9を公表した。この研究報告で、公衆衛生の史実(Public Health Classics)欄に論評「100万分の1:飲用水フッ素添加を初めて地域社会で試行」を掲載している。この論評の概要は以下のとおり。
 1930年代から1940年代初頭にかけて、米国のH Trendley Deanらは、公共飲用水(public drinking-water)に含まれる天然フッ化物の量と歯のフッ素沈着や虫歯との関係を記述した疫学研究を発表し、飲用水のフッ化物濃度が約1mg/Lで虫歯は低減され、その際歯のフッ素沈着レベルは増加するものの臨床的にも見た目にも懸念はないとした。
 さらに、これに平行して行われた研究でも飲用水に含まれるフッ化物が8mg/Lという高濃度でさえ有意な健康上の影響は見られなかった。
 1945年Grand Rapidsの街で地域飲用水フッ素添加試行を開始し、近隣の街であるMuskegonをコントロールとした。このGrand Rapids-Muskegon研究で得られたデータは1950年に発表され、4~16歳のGrand Rapidsの子ども28
,614人とMuskegonの子ども7
,786人を対象に1944~45年に採取したデータをベースラインとし、1949年にフォローアップデータを採取した。4~13歳の子どもの乳歯のデータと6~16歳の子どもの永久歯のデータを示し、二つの群で虫歯の低減に飲用水へのフッ素添加は非常に有効であると記した。
 フッ素添加15年後のGrand RapidsのデータがArnoldらによって公開され、虫歯は12~14歳の子どもで50~63%、15もしくは16歳の子どもで48~50%低減していた。10.6%の子どもの歯にフッ素沈着が見られたが、その殆ど(10.2%)は無視しうる、ないし非常に軽度なものであった。
 1958年WHOの専門委員会は、「約1ppm(1mg/L)のフッ化物を含む飲用水には虫歯予防作用がある」とした。
 1960年までに飲用水へのフッ素添加は広く実施され、米国で約5千万人がその恩恵を受けており、2002年までに50ヶ所の大都市のうち46ヶ所でフッ素添加を実施し、1億7
,100万人の住民をカバーした。
 米国は、その「健康な人々2010」の目標を地域社会の飲用水へのフッ素添加に向けると思われる。公共水道施設に依存する住民の75%が虫歯予防に推奨されるフッ化物の最適濃度を有する飲用水を享受し、世界約3億5
,000万人の住民がフッ素添加飲用水を飲用することになる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/bulletin/volumes/84/9/en/index.html
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