食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01580180343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、1996年?2003年にフランスで実施された典型的な溶血性尿毒症症候群(HUS)のサーベイランスに関する評価報告書を公表
資料日付 2006年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、1996年?2003年にフランスで実施された典型的(先行して下痢を伴う)溶血性尿毒症症候群(HUS)のサーベイランスに関する評価報告書(全29ページ/仏語・英語の要約あり)を公表した。
 フランスでは、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)による感染症のサーベイランスは、15歳未満の子供における典型的HUSのサーベイランスに基礎を置いている。HUSのサーベイランスは、1996年に設置されたボランティアの小児腎臓病専門医31人のネットワークからなり、フランス小児腎臓病学会と共同で作業する。その調整役を務めるのはInVSである。このサーベイランスにより、典型的HUSの発生率変動の把握、患者の臨床的特徴の記述、STECによる感染症の割合の特定、さらにはHUSの集団感染症例及びSTECによる感染症例の発見が可能となる。8年間のサーベイランスを終えた今、このネットワークの妥当性について判断し、場合によっては修正を加えるために、評価を行なうことにした。
 サーベイランスネットワークの簡素さ、受容性、データの質及び即時対応については、小児腎臓病専門医へのアンケート及びInVSに送付された623症例のサーベイランスカードの分析によって調査した。ネットワークの網羅性及び代表性については、小児腎臓病専門医及び病院で子供のHUS症例を診断する可能性がある部署260ヶ所に対するアンケートによって評価した。また、評価をより包括的にするとともに、STECによる感染症のサーベイランスへの拡大の可能性について検討するため、980ヶ所の病院付属研究所及び民間研究所に対しアンケートを実施した。
 届出件数の0.5%がHUSの症例定義と一致していなかった。診断から届出までの期間は、1996年?1999年の42日から2000年?2003年の10日と短縮した。ネットワークの網羅性は66%と推定される。1996年?2003年のHUSの集団感染症例及びSTECによる感染症の発生件数は15件で、そのうちの大半については調査が迅速に開始されていた。
 以上のことから、15歳未満の子供における典型的HUSのサーベイランスは、フランスにおけるSTECによる感染症の推移を把握するための簡素かつ有益なシステムであると言える。ただし、病院の他の部署もネットワークに組み込むことなど、いくつかの改善すべき点がある。
 病院付属研究所及び民間研究所へのアンケートの結果並びに腸管出血性大腸菌及びSTECの調査状況を考慮すると、現時点では典型的HUSのサーベイランスからSTECによる感染症のサーベイランスに拡大することは検討できない。しかし、今回の調査によって、STECによる感染症、特に典型的HUSの診断を改善するための明確な活動を特定することができた。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/display/?doc=publications/2006/shu_1996_2003/index.html
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