食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01570010107
タイトル 米国食品安全応用栄養センター(CFSAN)、「FDAはリステリアに特異的なバクテリオファージ製剤を調理済み(RTE)肉及び家きん由来製品に承認」を受けてQ&Aを公表
資料日付 2006年8月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品安全応用栄養センターは、FDAがバクテリオファージ製剤を承認したことを受けて、バクテリオファージとは?に始まる8項目のQ&Aを提供している。概要は以下のとおり。
 2006年8月18日付官報で、FDAは6種類の精製ファージから調製したバクテリオファージ製剤をListeria monocytogenesに対する抗菌剤として調理済み(RTE)肉や家きん由来製品に用いることを承認したことを公表した。
①バクテリオファージとは?
 バクテリオファージ(ファージ)は、細菌にだけ感染し哺乳動物や植物には感染しない。ファージは環境中どこにでも存在し、ヒトは日常的に食品や水を介してファージに暴露しており、悪影響も受けていない。
②承認を受けた食品添加物は?
 承認された食品添加物は、L.monocytogenesに特異的な6種類のファージを同じ割合で混合したものである。承認を受けたファージ製剤は、L.monocytogenes170株に対し有効であると報告されている。
③食品添加物に使用されるファージはどのようにして製造されるのか?
 宿主微生物としてL.monocytogenesを使ってファージを培養する。
④この食品添加物の目指すものは?
 ファージ製剤を食肉加工場などでRTE肉や家きん由来製品の表面に噴霧して、Listeriaを殺菌する。その際、食品表面500平方cmあたり1mlを超えないレベルで噴霧する。
⑤この食品添加物は新規なもの?
 今回初めて食品添加物としてファージを用いることを認めた。しかしながら、現在ファージを各種穀物などに使用する農薬として使用することは米国で承認されている。米国では現在許可されていないが、米国以外の国はファージは抗生物質治療の中で用いられている。
⑥FDAが安全と決定した根拠は?
⑦ファージが様々な使用条件下で肉や家きん類に用いるのに適しているとした決定過程は?
⑧食品表示にこの食品添加物は示される?
 USDAによれば、ファージの使用は、食品表示に原材料(ingredient)として、例えばバクテリオファージ製剤などと明らかにする必要がある。加えて各種抗菌剤の添加が許可されない商品規格を有する肉や家きん由来製品にファージを噴霧する場合、製品には例えば「微生物を低減するために抗菌溶液で処理したビーフステーキ」などの記述が必要となる。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国(CFSAN)
情報源(報道) 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN)
URL http://www.cfsan.fda.gov/~dms/opabacqa.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。