食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01560350295
タイトル FAO、「C4米に高まる期待」を公表
資料日付 2006年8月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  FAOは8月25日、「C4米に高まる期待」を公表し、その高い収量が増加する世界の人口を養うとした。概要は以下のとおり。
 FAOの補助機関である国際米穀委員会(International Rice Commission)のNguu Nguyenは、「C4米や類似の品種を開発することは非常に好ましいことで、加盟諸国や資金提供団体が米の光合成効率を改良する研究を十分に支援することを強く求めるものである」と語った。さらに、Nguyenはコメの生産効率を高める最近の主要な科学的取組に関するレポートや、C3植物からC4植物へと米を転換する専門技術についても言及し、「太陽エネルギーをもっと米が効率よく捉えれば、米の収穫率はもっと上がる。2030年には83億人に達すると思われる世界人口を養うという問題とそれに伴って米需要も7億7
,100万トンとなることに対処しなければならない」と述べた。
 2030年までに予想される需要を満たすには、2005年で6億1
,800万トンであった世界の米生産を約1億5
,300万トン増やさなければならない。持続可能な米作には、1ヘクタール当たりの米の収量を不断に増やすことが必要である。
 「C4米は、従来の米品種やハイブリッド米が示す最高収穫率を15~20%上回る可能性がある。C4米を手に入れるにはさらに数年必要であるが、そのときにはC4米はヒトや動物が食べても安全で、環境にも安全であると確認することになろう」とNguyenは強調した。
 米のバイオテクノロジーにおける数々の進歩は、バイオセイフティなどの新たな懸念を生み出している。国際米穀委員会は、新規革新技術から国民が便益を享受し、長期に及ぶ負担を環境にかけないようにするには国家レベルの能力強化が緊急に求められると考えている。
 このように述べたうえで、フィリピンの国際稲研究所(International Rice Research Institute、IRRI)のレポート「気候変動に適した新規植物」(2ページ)を紹介している。
(訳注:葉緑体中で二酸化炭素から最初にできる産物が炭素原子3個の化合物である植物をC3植物といい、稲などが含まれる。また、とうもろこしなど炭素原子4個の化合物を生じる植物をC4植物という。一般にC4植物は、光飽和点及び光合成最適温度が高く、光呼吸が少なく、高温に適応するとされている)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) FAO
URL http://www.fao.org/newsroom/en/news/2006/1000379/index.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。