食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01550290295
タイトル FAO、「鳥インフルエンザの原因となる風土病と化したウイルス株並びに新規ウイルス株がアジアの家きん類で再興」を公表
資料日付 2006年8月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  FAOは、8月17日付「鳥インフルエンザの原因となる風土病と化したウイルス株並びに新規ウイルス株がアジアの家きん類で再興」を公表し、アジアの鳥インフルエンザ(AI)制御措置の改善と持続を求めた。概要は以下のとおり。
 研究所での確認から、東南アジアにおける高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の最近のアウトブレイクの病原株として新旧2種類の鳥インフルエンザ株が明らかになった。
 アジアで鳥インフルエンザが再興することを懸念してFAOが診断結果を精査したところ、いくつかの地域では鳥インフルエンザが風土病と化していること、並びに他の地域では今までに見られなかったウイルス株が複数出現していることが判明した。
 タイのピチット県における先月のHPAIアウトブレイクは、2003年~2004年にかけてのアウトブレイク以降この地域で循環しているウイルス株と同じ株が引き起こしたものである。H5N1亜型ウイルスは、タイ中央部の鳥や家きん類が病原体を保有しており、ウイルス保有宿主(reservoir)として最も可能性が高いのは、庭先で飼育されている鶏、アヒル及び闘鶏である。
1.タイのピチット県ではH5N1亜型ウイルスは風土病と化している。
 先に述べた事実は、H5N1亜型ウイルスがこの地域で風土病と化していることを示唆する。アウトブレイクの規模や数は減少しているものの、これまでの制御の取組は部分的な成功を収めたに過ぎない。
 一方、ナコーンパノム県(Nakhon Phanom)やビエンチャン市(Vientiane)のアウトブレイクは、タイやラオスで今まで確認されなかったH5N1亜型ウイルス株により引き起こされた。このウイルス株は、中国南部で最近分離された株に類似している。このことは、このウイルスが中国からタイやラオスへと広がっていることを示唆するものである。
2.危険を伴う国境を越える交易が続いている。
 FAOは、東南アジアや東アジアの政府や国民がそのリスクを熟知しているにもかかわらず、国境を越えた家きん類の交易が東南アジアや東アジアで続いていると認識している。
3.インドネシアの鳥インフルエンザには今以上の警戒が必要である。
 中国でアウトブレイクが続いていること、カンボジア、ラオス及びタイで再発したこと、並びにインドネシアで鳥インフルエンザが着実に進行していることは、その他のアジア諸国が警戒を高め、HPAIの復活もしくは移入を阻止し発見することの重要性を強調するものである。時宜に適った報告と情報の共有が引き続き重要である。
4.貧困諸国が最も脆弱である。
 貧しい国々にはまだ長期に及ぶ取組が必要で、長期間に及ぶ資金供与が不可欠である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) FAO
URL http://www.fao.org/newsroom/en/news/2006/1000377/index.html
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