食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01540350295
タイトル FAO、緊急予防システム「レバノン紛争による越境性動物疾患(TAD)リスク」(EMPRES刊行物)を発行
資料日付 2006年8月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  FAOは、動植物の越境性病害虫に対する緊急予防システム(EMPRES)の刊行物「EMPRES WATCH」により、2006年8月付けで「レバノン紛争による越境性動物疾患(TAD)リスク」(6ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 国連は、今回のレバノン紛争で70万人内外の人々が難民となり、毎日1万5千~2万人の人々がシリアへ向け国境を越えていると試算している。紛争が始まってから推定21万人が国境4ヶ所を超え、このうち10万人がレバノン人である。
 このように述べた上でレバノンの畜産業を詳細に紹介し、以下の情報を提供している。
1.レバノン並びに当該地域諸国の動物衛生行政と動物疾病の状況(2005~2006年)
 中東地域で蔓延している主な動物疾病には、小反すう獣疫(peste des petits ruminant:PPR)、口蹄疫(FMD)及びブルセラ病である。
2.鳥インフルエンザについて
 2006年6月現在、中東諸国(エジプト、イラク、イスラエル、ヨルダン及びヨルダン川西岸/ガザ)では、H5N1亜型ウイルスによる鳥の死亡が報告されている。イラクとエジプトではヒトでH5N1亜型感染も発生している。H5N1亜型鳥インフルエンザはトルコとイランでも報告されている。中東で高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の報告がなかった国はレバノンとシリアだけであった。
 低病原性H9N2ウイルス株が、2004年レバノンで報告され、2ヶ月でレバノン全土の家きん類群に拡散した。遠くの地域から食肉加工場へとブロイラーを輸送したことが感染性疾患の拡大に重要な役割を果たした可能性がある。その際、政府はレバノン全土の家きん類に対するH9N2ワクチンの接種を承認している。H5N1亜型ウイルスがレバノンで発生したならば、H9N2亜型と同様の急速な拡大が起こる可能性がある。獣医行政は幾多の困難に直面している。
 HPAI H5N1亜型ウイルスは今のところレバノンで検出されていないが、このウイルスは中東の家きん類で現在循環しており、家きん類で新しくアウトブレイクをみる可能性がある。レバノンは、渡り鳥の集合場所として重要な位置を占めており毎年北半球からアフリカなどへ10億羽の渡り鳥が飛来している。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) FAO
URL http://www.fao.org/docs/eims/upload//211688/EW_lebanon_aug06.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。