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資料管理ID syu01530430329
タイトル 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、血液におけるTSE感染に関する現状報告書を公表
資料日付 2006年8月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は8月1日、血液におけるTSE感染に関する現状報告書(Position Statement)を公表した。概要は以下のとおり。
1.報告書作成の背景
 英国血液サービス(UK blood service:UKBS)及び英国保健省(DH)がSEACに対し、血液における伝達性海綿状脳症(TSE)の感染性に関する性質及び変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の血液製剤による感染の可能性についての情報をまとめるよう要請した。
2.検討課題
 要請に基づき、SEACは特に以下の4つの課題について検討した。
(1)血液及び血液の各成分における感染性のレベル
(2)疾病の潜伏期間における血液のTSE感染性のレベル
(3)感染源の接種場所の違い(頭蓋内(ic)及び静脈(iv))による相対的な感染率
(4)TSE感染における投与量と感染の相関性
3.血液によるTSE感染について
 過去の多くの動物実験により、血液がTSE感染性を持つことが確認されている。
 予防的措置として、UKBSは白血球を含まない血液や新鮮な凍結血漿の使用により、血液によるvCJDの感染リスクを低減している。
 げっ歯動物の調査研究では、感染性のレベルは、1~300感染量(infectious dose:ID)/mlと分散している。最近の未発表の文献によれば、スクレイピーに感染したハムスターの血液による感染実験における平均感染レベルは10 ID/ml(2~24 ID/ml)であるとしている。
4.血液感染性の原因
 原因については、解明されていない。しかし、ある研究論文では前臨床段階においてハムスタースクレイピーに感染したハムスターの血液において異常プリオンたん白質(PrPsc)濃度が二峰性ピークを示しており、PrPscが増大し臨床段階に移行している結果を示している。
5.血液成分における感染性の分布
 多くの研究結果から、白血球を除いた血液では、感染性が1/2になること、赤血球及び血小板には感染性がほとんどないことが確認されている。
 vCJDに感染したマウスによる実験では、感染性は白血球及び血漿により伝達され、赤血球ではほとんど伝達されず、血小板では伝達される可能性があるという結果であった。スクレイピー又はBSEに感染しためん羊でも同様の結果が得られている。
6.潜伏期間における感染性の変化
 ハムスターにおけるスクレイピーの感染(頭蓋内接種及び経口投与)、vCJDに感染したマウス、スクレーピー又はBSEに感染しためん羊等の実験により、前臨床段階においても感染性があることが確認されている。更に献血後20ヶ月後又は3.5年後に発症したvCJDの感染が血液を介して伝達された例から判断してヒトの血液においても前臨床段階で感染性を持つことを示唆している。
6.感染源の接種場所の違い(静脈及び頭蓋内)による相対的感染効率
 異なった動物モデルによる実験で、ivによる感染率は、icの感染率の10~100%であるという結果が出ている。しかし、異なった接種材料によっては、ivとicに差がないという結果も出ている。
7. TSE感染における投与量と感染の相関性
 実験結果によると、感染量を希釈しても感染のリスクは低減されないという結果が出ており、TSEに感染した血液を他の血液で希釈することによる、感染リスクの低減は図れず、逆にヒトの健康リスクを増大することにもなる。
8.結論
 vCJDのどの時期において感染性が発現するかは不明であるが、動物実験によれば潜伏期の中頃には感染性があることを示唆している。げっ歯動物の調査研究で、血液の感染性は約10 ID/mlで主に血漿と白血球に存在するといえる。血液における感染量は拡がることがあるが、希釈することは出来ないため、血液をプールして希釈することにより感染者数を減少することは出来ず、逆に増大させることになる。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
情報源(報道) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
URL http://www.seac.gov.uk/statements/statement0806.htm

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