食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01530030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価24に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2006年8月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)の科学パネルは、現在EU加盟諸国で使用されている香料が健康に与える影響について欧州委員会から意見を求められた。これらの香料は、Flavouring Group Evaluation FGE.24に属する31種類の香料である。今回は、ピリジン、ピロール、インドール及びキノリン誘導体について評価を行った。
 31物質はいずれも、幾何異性体もしくは光学異性体として存在していない。25物質は構造クラスⅡ(毒性は多少高まるが、はっきりと毒性が現れるわけではない構造を持った香料)に、残り6物質は構造クラスⅢ(明確には安全性の仮定が不可能、または重大な毒性のある可能性が存在する構造を持った香料)に分類され、28物質が食品中に自然に存在することが報告されている。
 科学パネルは、これまで欧州における香料物質の一人当たり平均(per capita)摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 それゆえ、科学パネルは、使用量が正常な場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による一人分の見積もり(per person)での一日摂取量の推定を行い、推定摂取量が対応閾値を越える場合には使用量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループに属する31物質の摂取量は0.0012~0.73μg/capita/日に収まり、構造クラスⅡ(540μg/person/日)及び構造クラスⅢ(90μg/person/日)の閾値を下回った。当該グループに属する物質の遺伝毒性に関するデータは限定的であるため、遺伝毒性に関する十分な評価は出来なかった。しかし、キノリン誘導体3物質に関しては、遺伝毒性の懸念があるため、in vivoデータの入手を待って再評価を行う必要がある。残り28物質のうち2物質は無害の物質に代謝されると考えられるが、26物質は無害の物質に代謝されるとは考えられない。以上から、標準MSDIによる推定に基づくと、28物質中23物質を香料として使用した場合の摂取量では、安全性に懸念を生じることはないと予想されるが、5物質に関してはNOAELを導くことが出来ないため、追加の毒性データが必要である。
 一方、mTAMDIによる推定では、構造クラスⅡに属する25物質の摂取量は380~650μg/person/日となり、1物質が構造クラスⅡ(540μg/person/日)の閾値を上回った。また構造クラスⅢに属する3物質の摂取量は150~380μg/person/日となり、いずれも構造クラスⅢ(90μg/person/日)の閾値を上回った。それゆえ、閾値を上回った4物質はより信頼できる暴露データが必要であり、追加データの取得を待って再評価する必要がある。
 なお、本文は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/science/afc/afc_opinions/1620/afc_op_ej372_fge24_op_en1.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/science/afc/afc_opinions/afc_op_ej372_fge_24.html
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