食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01530020149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価26に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2006年8月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)の科学パネルは、現在EU加盟諸国で使用されている香料が健康に与える影響について欧州委員会から意見を求められた。これらの香料は、Flavouring Group Evaluation FGE.26に属する5種類の香料である。今回は、アミノ酸について評価を行った。
 3物質は一つのキラル中心を、2物質は二つのキラル中心を持つ。5物質は全て、構造クラスI(単純な化学構造をもち、効率よく代謝され、低い経口毒性を示す香料)に分類される。ここで、L-シスチン及びL-リジンに関して、ヒトが食品を通じて暴露する量は、香料として使用した場合の予想暴露量に比較してはるかに多いことが判明している。それゆえ、両物質について、今回の香料評価方法での評価は相応しくないため、評価を行わなかった。ただし、両物質を香料として使用した場合の摂取量では、安全性に懸念を生じることはないと考えられる。
 科学パネルは、これまで欧州における香料物質の一人当たり平均(per capita)摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 それゆえ、科学パネルは、使用量が正常な場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による一人分の見積もり(per person)での一日摂取量の推定を行い、推定摂取量が対応閾値を超える場合には使用量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループに属する5物質の摂取量は0.12~30μg/capita/日に収まり、構造クラスI(1
,800μg/person/日)の閾値を下回った。今回の評価対象から外されたL-シスチン及びL-リジンを除く3物質に遺伝毒性は無いことが示されている。また、これら3物質は無害の物質に代謝されると考えられる。以上から、3物質を香料として使用した場合の摂取量では、安全性に懸念を生じることはないと予想される。
 一方、mTAMDIによる推定では、上記3物質の摂取量は23
,000~49
,000μg/person/日となり、いずれも構造クラスⅠ(1
,800μg/person/日)の閾値を上回った。それゆえ、これら3物質はより信頼できる暴露データが必要であり、追加データの取得を待って再評価する必要がある。
 なお、本文は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/afc/afc_opinions/afc_op_ej373_fge_26.Par.0001.File.dat/afc_op_ej372_fge24_op_en.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/science/afc/afc_opinions/afc_op_ej373_fge_26.html
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