食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01510410188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、子牛の飼料への魚粉使用の再許可に関する意見書を公表
資料日付 2006年7月18日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、反すう動物、特に子牛の飼料への魚粉の使用を再び許可することについて保健総局から意見を求められ、その答申として2006年5月10日付の意見書(2ページ)を公表した。
 EU及び国内の現行法規では、反すう動物の飼料に魚粉を使用することは禁止されている。TSEロードマップに関するEUレベルでの議論において、子牛の飼料への魚粉の使用を再び許可することが提案された。
 AFSSAは2001年1月26日付の意見書で、「魚のたん白質に関する現在の知見では、魚粉についてと同様に、動物用飼料への魚の加水分解たん白質の使用禁止を正当化する科学的要素は、TSEの観点からは存在しない」とした。また、2001年4月に公表した動物由来の粉及び脂肪に関する報告書では、「魚がTSE株に感染することを報告する研究は今のところない」と指摘していた。
 1997年にC.J.Gibbsは養殖サケに抗PrP抗体との免疫反応性があったことを記述した。これが確認されれば、サケは非通常伝達性因子(Agent Transmissible Non Conventionnel:ATNC)に潜在的に感受性を示す種に分類されることになる。しかし、魚においてPrPをコードする遺伝子の存在はこれまで報告されていない。
 先般、フランス国立農学研究所(INRA)の研究チームは、魚におけるPrPに近い構造のたん白質と哺乳類のプリオンとの全体的相同性は極めて低いことを証明した。従って、魚のこのたん白質が哺乳類のプリオンたん白質と相互に作用するリスクも極めて低いと結論付けた。
 その後、複数の研究チームが、哺乳類のPrPと非常に相対的な程度で相同性をもつたん白質を、ゼブラフィッシュ、ニジマス及びフグなどの魚に特定した。しかし、公表されている研究では、哺乳類のTSEに相当する疾病が魚に存在することを示唆する病理学的プロセスを解明することはできていない。
 従って、AFSSAが以前に行なった評価を修正するような最近の科学データはないと考えられる。一方で今回の提案が、TSEへの感受性が高いとされる子牛を対象としていることに驚く。
 また、AFSSAは次の3点を強調したい。
①リスク・便益評価手法において、経済動物における動物粉の使用禁止が畜産に及ぼす影響を明らかにすることが望ましい。
②魚粉と陸生哺乳類の粉とを区別できる検査の性能を、ヨーロッパのレベルで確保することが不可欠である。
③保健当局が今回の提案を受け入れた場合は、魚粉の製造及び流通方法を完全に管理する責任を当局がもつ。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/36140-36141.pdf
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