食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01510340188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、企業が通常利用する熱処理早見表の適用による卵製品中のH5N1亜型インフルエンザウイルスの不活化に必要な最低D値の決定に関する意見書を公表
資料日付 2006年7月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、企業が通常利用する熱処理早見表の適用により卵製品中のH5N1亜型インフルエンザウイルスの不活化に必要なD値(ある温度において、ある微生物の胞子又は生細胞がもとの数の10%に減少するのにかかる時間) を、Swayne D.E. and Beck J.R.の論文、「Heat inactivation of avian influenza and Newcastle disease viruses in egg products」(Avian Pathology
, 2004
, 33 (5)
, pp.512-518)を参考にして決定することについて、農漁業省から意見を求められた。その答申として、2006年5月31日付意見書(全7ページ)を公表した。
 鳥インフルエンザ緊急審議グループの見解は次のとおり。
 2006年2月23日にフランスで鳥インフルエンザが発生した旨を正式に公表したことを受け、多くの第3国が低温殺菌した卵製品をはじめとする家きん製品の輸入を停止した。こうした輸入制限を解除させるためには、卵製品に熱処理を施せばH5N1亜型ウイルスを不活化するのに十分であることを保証することが重要となる。
 高病原性インフルエンザウイルス(HPAI/PA/83)の熱耐性に係る参照値はOIEのサイトで参照可能で、上記の論文から抜粋した。しかし、フランスの卵製品業界で通常使用される早見表とは一致しないことから、検査機関が参照値を解釈するのは難しい。従って、参照値の妥当性をフランスの卵製品業界で使用される早見表にあてはめることが諮問の対象となる。
 論文で言及される2つの株のうち耐性の強いインフルエンザウイルス(HPAI/PA/83)から外挿して値を出した。HPAI/PA/83インフルエンザウイルスに対する液状全卵、乾燥卵白及び液状卵白の低温殺菌における温度と時間のD値、D値:5及びD値:12(安全値)ごとに算出し、図表化した。
 これらの値によって、フランスの卵製品業者が提案する熱処理の有効性を評価し、安全とみなされる処理を規定することが可能となるだろう。安全値(D値:12)は、現在蔓延している高病原性H5N1亜型ウイルスがより強い熱耐性を持つ可能性を考慮した。液状全卵及び乾燥卵白については、本意見書で定めた製造時の標準的な熱処理を施すことにより、インフルエンザウイルスを含まない安全な製品を製造することができる。液状卵白については、製造時の熱処理は表3で提案した低温殺菌値に個別に照らし合わせて製品の安全性を確保すべきである。論文から入手可能なデータでは、ほかの卵製品の製造時に実施される熱処理のインフルエンザウイルスに対する有効性を確立することはできない。現在のフランスの衛生状況下では、高病原性H5N1亜型ウイルスに感染した卵が食用に供されるリスクはゼロである。また、産卵鶏で鳥インフルエンザが発生した場合では、実施される検査措置及び汚染の可能性がある卵製品の摂取に起因するリスク分析を考慮すると、そのリスクはゼロないし無視できる程度とされる。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/36125-36126.pdf
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