食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01480250343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、「2005年に実施されたフランスの15歳未満の子供における溶血性尿毒症症候群(HUS)サーベイランス」を公表
資料日付 2006年6月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、2005年に実施されたフランスの15歳未満の子供における溶血性尿毒症症候群(HUS)サーベイランス」を公表した。概要は以下のとおり。
 シガ毒素産生性大腸菌(STEC)は、出血性大腸炎、溶血性尿毒症症候群(HUS)等のさまざまな臨床的徴候を引き起こす。HUSは、3歳未満の子供における急性腎不全の主な原因である。致死率は3?5%で、3分の1以上の患者が長期にわたり腎臓の後遺症を患っている。
 フランスの医学分析研究所では大便中のSTEC調査が慣例的には実施されておらず、STECによる感染症サーベイランスは1996年から、15歳未満の子供におけるHUSサーベイランスに基づいて行なわれている。
 HUSサーベイランスは、31ヶ所の病院の小児科の腎臓病専門医たちがボランティアで構成するネットワークからなり、HUS症例は臨床的、微生物学的及び疫学的な情報が記されたカードをInVSに送付することによって届出られる。
 2005年には122例のHUS症例の届出があった。15歳未満の子供の発生率は年間1/10万人であった。子供の61%が3歳未満で、発生率が最も高かったのは3歳未満の子供(5.2/10万人)であった。
 2005年のサーベイランスのデータは、1996年以降観察されてきたHUSの疫学的特徴を確認するものであったが、これまでは届出られた症例の大半が散発症例であったのに対し、2005年は2つの大規模流行の発生が目立った。牛ひき肉ステーキの摂取に起因するE.coli O157:H7感染症の流行が特定されたが、この食品の摂取は15歳未満の子供における散発的な下痢後HUS発生リスクの主な要因であることが判明した。また、生乳から作られたカマンベール摂取によるE.coli O26感染症の流行によって、下痢後のHUS発生におけるO157以外の血清グループの重要性が過小評価されていることが明らかになった。この2つの感染症流行によって、現行のサーベイランスシステムが信頼できるものであることが示された。また、この感染症流行によってもたらされた知見が、食品製造部門の全ての段階で適切な衛生管理を強化するためのアクションプランの策定につながった。
 このサーベイランスネットワークが、HUSの各症例について主に大便中の体系的なSTEC調査に基づいて、機能し続け、また改善していくことが重要である。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/display/?doc=surveillance/shu/donnees_2005.htm
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