食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01470580188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「除草剤耐性遺伝子組換え大豆A2704-12の種子及び派生製品を食品及び飼料用に輸入し使用する目的で市場に流通させる許可申請に関する2006年4月25日付意見書」(7ページ)
資料日付 2006年6月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、除草剤耐性遺伝子組換え大豆A2704-12の種子及び派生製品を食品及び飼料用に輸入し使用する目的で市場に流通させる許可申請について諮問を受けた。規則(EC)1829/2003に基づき、欧州食品安全機関(EFSA)が遺伝子組換え食品及び飼料に関する申請書の評価を行なうが、EFSAは加盟国が最初の申請書について気づいた点を報告できる旨を決定したことから、フランスでは経済財政産業省競争消費不正抑止総局がAFSSAに意見を求めた。
 大豆は、枝葉があまり広がらず、中耕除草するのが難しいマメ科植物であり、イネ科植物や有毒な種子をもつ特定の植物の被害を受けやすい。マメ科植物に作用を及ぼさない特殊な除草剤はわずかしかないことから、除草剤に耐性を持つ遺伝子組換え品種が大規模に栽培されている。
 当該大豆は、土壌中の微生物Streptomyces viridochromogenesから分離したpat遺伝子を導入することで除草剤L-グルホシネート・アンモニウムに耐性をもたせた。pat遺伝子は、L-グルホシネート・アンモニウムをアセチル化して無毒にするPATたん白質をコードする。
 当該大豆について検討したのは、遺伝子組換えに関する事項、挿入遺伝子の配列に関する事項、遺伝子産物の発現に関する事項、挿入遺伝子の安定性・大豆の表現型の安定性に関する事項、毒性作用・アレルギー作用及びそれ以外のヒト・動物の健康への有害作用に関する事項、農学上の特性、技術的処理の効果、毒性試験、アレルゲン性並びに栄養評価である。
 結論として、AFSSAは次のように考える。
①遺伝子構造に関するデータを補足する必要がある。
②無機物の成分が確定されていないことや、レクチンの含有量が明確でないことから、対照となる非遺伝子組換え大豆A2704との実質的同等性は保証できない。
③たん白質の消化率を低減する酵素阻害物質や血球凝集作用があるレクチンが大豆に多く含まれていることを考えると、PATたん白質の静脈内投与による急性毒性試験に基づく毒性評価だけでは十分とはいえない。当該大豆の潜在的な毒性作用の試験を補足するためには、グルホシネートを散布した場合と散布していない場合の当該大豆の派生製品を90日間ラットに給餌する反復投与毒性試験を実施する必要がある。
④鶏への給餌試験については、実施期間が短く(通常42日間のところを15日間)、また分析されたパラメータの数が少ないことから、当該大豆の飼料としての適性をこの試験結果によって保証することはできない。当該大豆の給餌対象となる家畜を用いて適性規範に沿った新たな試験を実施することで、評価に必要な情報を得ることができる。
 従って、入手可能なデータからは、食品及び飼料向けの遺伝子組換え大豆A2704-12及びその派生製品の衛生安全を評価することはできない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/35575-35576.pdf
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