食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu01460290164 |
| タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、胃腸におけるセレウスの特性、挙動及びCaco-2細胞との相互作用に関する報告書を発表 |
| 資料日付 | 2006年6月13日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は6月9日、胃腸におけるセレウスの特性、挙動及びCaco-2細胞との相互作用に関する報告書を発表した。概要は以下のとおり。 セレウスに汚染された食品の摂取は、下痢型又は嘔吐型の疾病を引き起こす。当該細菌の特徴及び病原論の調査により、当該疾病対策の方向性を模索する。 1.各菌株の特性の明確化 食の安全を考える上で、食品は冷蔵庫において4~10℃で保管されるため、セレウス菌株がこの温度領域で増殖又は生存するかどうかは、重要である。 また、下痢型の症状は胃腸部位で生じるため、菌株が37℃以上で生育出来るかどうかが重要である。 更に、セレウス菌株の芽胞がどのような条件下で生存できるかを知ることも重要である。これらの点を理解する目的で実験を実施した。 異なった温度条件下での培養試験の結果は、PCR法の結果と合致した。PCR法においては、各菌株について低温菌か中温菌かの明確な区別が可能である。人口腸液における培養試験結果は、低温菌及び中温菌の差異を明確にすることが出来た。この方法はin vivoの状況により近い状況を再現しており、培養液における試験よりもモデル化に適していると結論を出した。 2.胃腸部位の疑似環境下におけるセレウスの挙動の明確化 調査目的は、以下の2つの仮定を実証すること。 (1)セレウスの芽胞が壊されることなく胃を通過し、小腸で発芽し生育する。 (2)胃液の条件が小腸へ移送される前の増殖性細胞の存続に悪影響を与える。 全ての実験は、in vitroで行うべきだが、代わりに人工胃液及び腸液を用いて実験を実施した。 芽胞は疑似胃液環境下では、影響を受けなかった。pHが下がると増殖性細胞は、不活性化する。静止期の細胞は、増殖期の細胞より低pH耐性がある。胃腸の疑似条件のもとで、中温菌6種類のうち、5種類が、中温菌6種類のうち2種類が胃液のpH 2.5への暴露後も、疑似腸液で発芽、生育した。中温菌の方が、腸の疑似条件下ではより環境に適応出来ることが認められた。 3.感染毒の病原論 調査目的は、以下の3点を把握することにある。 (1)セレウスの胃腸部位における移動中の挙動 (2)小腸の上皮細胞とセレウスの相互作用(検証のために、Caco-2細胞:結腸・直腸腺がん細胞系を用いた) (3)疑似腸液におけるエンテロトキシンの産生 小腸の上皮細胞とセレウスの相互作用検証のために、小腸の上皮細胞を再現するため、種々異なったCaco-2細胞を使用した。 芽胞及び増殖性細胞による、異なったCaco-2細胞への結合が見られた。 セレウスの異なったCaco-2細胞への侵入は、見られなかった。 異なったCaco-2細胞は、12種類のセレウスのうち8種類の芽胞発芽を促す化合物を排出した。この化合物は、芽胞に容易に吸収、中和され耐熱性がある。 4.調査結果についての考察と結論 セレウスは、多くの異なった特性をもつ。広い範囲のpH及び温度で生息し芽胞の不活性化は増殖温度条件により左右される。よって、セレウスの温度条件を測定し、各菌株の特性を明確化した。 病原論を理解するため、人工的な媒体及び人口腸液における各菌株の分裂時間及び誘導期を研究した。これにより、人口腸液における増殖がより各菌株に関わる識別を可能とし、よりin vivoに近い状況を再現している。 下痢型の病原論では、セレウスは食品を汚染し、胃を経由し小腸へ到達する。ここで発芽、増殖してエンテロトキシンを産生する。このエンテロトキシンが上皮細胞に影響を与え下痢を引き起こす。この下痢型はセレウスの型によって影響は受けず、又、芽胞は胃における低いpHでは影響を受けず、増殖細胞はpHにより左右されることが確認された。 小腸の上皮細胞とセレウスの相互作用が、症例の発症に影響があるかもしれない。いくつかの下痢型の症状の過程のモデル化により、上皮細胞への接合が病原論について重要な過程であることが示唆された。セレウスの上皮細胞への接合は、セレウスが小腸に長期に留まるためだけでなく、その不活性化を防ぐためにより上皮細胞の近くにエンテロトキシンを産生することに関与している。 更に、上皮細胞へのセレウスの接合だけが役割を担っているだけでなく、小腸の上皮細胞が摂取した芽胞の発芽を促すことが出来ることが確認された。 当該報告書(PDF版86ページ)は、以下のURLから入手可能。 http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/250912003.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | オランダ |
| 情報源(公的機関) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
| 情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
| URL | http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/250912003.html |
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