食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01450420149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のオクラトキシンAに関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2006年6月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、食品中のオクラトキシンAに関する科学パネルの意見書を公表した。
 カビ毒のオクラトキシンAによる食品汚染は、世界中で報告されている。また、オクラトキシンAによる飼料汚染の結果、動物の可食内臓や血清中に残留が観察されることはあるものの、肉・乳及び卵における残留の可能性はほとんどない。食品におけるカビ毒の量を減らす努力は続けられているが、現在のところ、ある一定の汚染はやむを得ないようである。
 実験データから、これまで、オクラトキシンAは腎臓に悪影響を与えると言われていたが、これら実験データは不完全であり、オクラトキシンAがヒトに腎臓がんを引き起こす原因であるとは言えない。ただし、オクラトキシンAが実験用動物に対して強力な腎臓毒性を有することは確認されており、高濃度のオクラトキシンAは、げっ歯類に腎臓腫瘍を引き起こすことが実験でも証明されている。オクラトキシンAが腎臓へ及ぼす影響は用量に因るが、腎臓に蓄積するため、暴露期間にも関係している。一方、近年、オクラトキシンAによる部位特異的な腎臓毒性は、DNA損傷と同じく、細胞の酸化的損傷が原因である可能性が高いことが実験から示された。
 オクラトキシンAに最も敏感な動物である豚の最小毒性量(LOAEL)8μg/kg体重/日に基づき、不確実性係数450を適用し、オクラトキシンAの耐用週間摂取量(TWI)を120ng/kg体重/週と設定した。現在、欧州の消費者が食事経由でオクラトキシンAに暴露する量は、1週間当たり15~60ng/kg体重となっているが、これは上記のTWIを下回っている。しかし、上記のデータには幼児や子供が含まれていないため、今後、データを収集してこれらの集団の暴露評価を行う必要がある。
 なお、本文は以下のURLから入手可能(PDF版56ページ)。
http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/1521/contam_op_ej365_ochratoxin_a_food_en1.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/1521_en.html
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