食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01430370361
タイトル 台湾行政院衛生署FDA準備グループ、週間情報「薬物食品安全週報」第36号を発行。コエンザイムQ10について解説
資料日付 2006年5月25日
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概要(記事)  台湾行政院衛生署FDA準備グループ(衛生署内に2005年8月中旬、「行政院薬物食品管理署」(FDA)の設立準備のために設置された機関)の編集による一般向けの週刊情報「薬物食品安全週報」の第36号(第36期)が5月25日、衛生署ホームページ上で発行された。情報源のURLから全文入手可能(PDF版全3ページ)。
 今週号の掲載記事は、以下の内容である。
①「テレビ広告等の番組化が進行。真実を伝えない、誇大宣伝を信用するなかれ」
②「コエンザイムQ10(CoQ10):知らないではすまされない」
③「医療用ベッドの標榜する誇大な効能を信用するなかれ」
 このうち②では、「CoQ10は2006年初めに食品の原料としての使用が解禁されて以来、各メーカーが先を争って美容・健康関連の製品を販売している。では一体CoQ10とは何なのか?摂取の際の注意するべきことは?知らないでは済まされない」と話題を提起したうえで、以下のとおり解説している。
 CoQ10(Coenzyme Q10)は脂溶性ビタミン様の抗酸化剤で、細胞内のミトコンドリアの内膜に存在する。主な働きとしては、ヒトの体内のエネルギー生産過程に関わるほか、活性酸素の生成を抑制し、活性酸素がミトコンドリアに与える障害を減らすこともできる。
 CoQ10は米国ウィスコンシン大学のクレーン博士によって初めて牛の心臓から分離された後、英国の科学者が牛の肝臓中に発見し、Ubiquinoneと命名した。CoQ10は植物及び動物の体内に存在する。ヒトは体内で合成できるうえに食品からも摂取できるが、加齢につれ体内で合成できる量が減少するばかりでなく、呼吸に伴い常に消耗される。このため、40歳以上になると心臓中のCoQ10が約3割減少し、肺や肝臓中のCoQ10も年齢とともに徐々に減少する。
 CoQ10はかつて医薬品として使用されていたが、効能が不明確だったため、米国や日本は食品としての管理に改めているのみならず、その活性酸素の抑制機能により化粧品としての使用も認めている。日本ではかつて、心臓機能の改善や心臓手術後の不整脈の改善に使用する医薬品(30?45mg)として認可していたが、2001年に栄養補助を目的として食品への使用が認められ、2004年には化粧品への使用を解禁している。
 台湾では、衛生署が今年(2005年)初めに公告を発して食品原料としての使用を解禁したが、CoQ10には抗凝血剤の効能を抑制する作用があるため、1日の摂取上限量を30mg以下とし、かつ、CoQ10を使用する食品には、包装上に「15歳以下の児童、妊娠中若しくは授乳期の女性、並びに抗凝血剤を服用中の患者は、摂取してはならない」等の警告表示を義務付けている。
 CoQ10は食品から摂取できる。大豆油やなたね油、イワシ中の含有量が比較的高く、このほか牛肉や大豆粉、ピーナッツ、豚肉、イカ及び鶏卵にも天然由来のCoQ10が含まれている。これら天然由来のCoQ10を含む食品を摂取することを消費者に広くアドバイスする。
注:日本のCoQ10に関する記述は公表されている原文による。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/cht/content.aspx?dept=&class_no=0&now_fod_list_no=&array_fod_list_no=&level_no=1&doc_no=44838&show=show
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