食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01430190295
タイトル FAO、「鳥インフルエンザ:全てが野鳥の責任ではない」を公表
資料日付 2006年5月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  FAOは5月23日、「鳥インフルエンザ:全てが野鳥の責任ではない」を公表し、鳥類ではなくヒトの諸活動が鳥インフルエンザウイルスを拡散させている可能性があるとした。概要は以下のとおり。
 鳥インフルエンザは複雑な問題で、殆どの場合は野鳥が犯人であるとされている。事実、野鳥は鳥インフルエンザがすでに確認されている諸国から非感染地域に鳥インフルエンザを持ち込む可能性がある。しかしながら、鳥インフルエンザは家きん類の飼養、不適切な衛生及び管理の行き届かない商業活動(uncontrolled commercialization)を介して拡散している。
 高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスの生態や動態で野鳥が果たす役割についての詳細な研究が存在しないのに、野鳥がHPAIウイルスのH5N1亜型株の感染源であると非難することは合理的ではない。FAOは2004年以降、そのような研究を求めてきているが、この問題を適切に研究できるほど十分な各種資源を割り当てられていない。
 事は単純で、適切なリスク評価を実施し、必要ならばリスク低減措置を勧告するには様々な種の感染しやすさや野鳥の渡りを理解するため、今以上の研究が必要ということである。
 このために、FAOとOIEは5月30~31日にかけてローマにおいて鳥インフルエンザと野鳥に関する国際科学会議を開催し、鳥インフルエンザの感染に果たす野鳥の役割についての理解を促す。その会議では、野鳥が永久的なウイルスの保有体となることのリスクが討議され、研究に対する主要な認識の差が明確にされる。
 FAOとOIEは関係国際組織と共に、鳥インフルエンザを封じ込め、これ以上の拡散を阻止するには(生産体系におけるよりよい衛生を介しての)予防、制御並びにHPAI根絶の取組を家きん類生産分野の商業規模もしくは農村部の家庭分野に集中させなければならないと繰り返し強調している。
 野生動物における鳥インフルエンザウイルスとHPAI H5N1亜型ウイルスのサーベイランスは、家きん類の分野で十分なサーベイランスが実施された後に、優先的に実施される。なぜならば、家きん類はヒト並びに他の感染しやすい諸動物へウイルスを伝播する可能性がより高いからである。野鳥を監視することより、生産規範を吟味したりそのような規範を改善したりすることに各種資源を向けなければならない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) FAO
URL http://www.fao.org/ag/againfo/subjects/en/health/diseases-cards/special_avian.html
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