食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01400730329
タイトル 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)、第91回定例会議の最終議事録(20ページ)を公表
資料日付 2006年5月8日
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分類2 -
概要(記事)  英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は、2月24日に行われた第91回定例会議の会議内容の議事録を公表した。概略は以下のとおり。
1.議長による開会の挨拶
2.第90回定例会議の議事録最終確認
3.最近の課題について
①SEACの疫学委員会の声明で推奨していた「人口調査を基にした罹患率、年令、遺伝子型分布について、解剖死体の組織検査により精度の高いデータを得ることに緊急性がある」という勧告に対し、英国保健省から肯定的な返事を受け取った。保健省は、倫理的、実践的、法的課題について検討するため、専門家を招集の予定。
②SEACは、欧州委員会より要望された「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に関するヒト由来の製品の安全性に対し、発生し新たに確認された健康リスク」に関する科学委員会の意見書について回答した。概略は、多くの領域で明瞭性に欠けているとした。
③2006年2月9日に健康保護局(HPA)から発表された輸血が原因で感染した3例目が、輸血を受けてから8年後に発症した事を受けて、HPAから25名の輸血を受けた者に対する届出実行、その後の処理及び行動計画についての情報を受けた。輸血による顕著なリスクをSEACは認識し、今後の医原性のvCJDの診断に当たり、扁桃の生体組織検査及び死亡後の検死の重要性について議論された。
④SEACの2名の新メンバーのインタビューが実施され、大臣への報告書を準備中。
4.BSEの最近の状況
 英国のBSE発生件数は、1992年に36
,000頭以上に発生しピークを迎え、その後急激に減少し2005年では203頭、2006年は現在まで18頭が報告されているのみである。一方、BARB(1996年以降の強化された禁止令以後に生まれた)牛のBSE発生件数が2003年のピークから減少したが、2005年に増加しているが、2005年3月に導入されたコホートと殺が原因で、より早い時期にBARBでの発生が確認出来るようになったとの説明がなされた。
5.牛由来の材料を含む医療用移植材料について
 当製品は、広い範囲にわたっており、代替品のないものもあり、リスクの程度も異なる事から、個別の医療機器についてリスク評価が必要とした。その際、検討すべき重要な項目は、以下のとおり。
①動物の取得源(閉鎖系の群等)、②リスクが低い若い動物の使用、③BSEの地政学的リスク、④細胞組織の感染性評価に基づく伝達性海綿状脳症(TSE)感染の可能性、⑤移植材料の移植位置、⑥原料動物のTSE検査の有無、⑦各々の装置に使用される動物の数
6.プリオン除去フィルターの効果評価方法
 以下の3方法がフィルター評価のために提案された。
①スクレイピー発症ハムスターの脳を(加工せずにホモジェネート(乳状にして均一化したもの)したもの、又は生化学的アッセイ又はハムスターのバイオアッセイにより、ミクロソーム分画ないしは超音波で分解したミクロソーム分画したものを)、ヒトの白血球除去した赤血球濃縮液(red blood cell concentrate: RBC)に注入したものの感染性の減少度合いをフイルターの効果測定に用いる方法。
 この方法は、フイルターメーカーが実施したのと同じ方法で、かなり大幅な感染性の減少についても測定が可能である。
②BSE感染マウスのホモジェネートをヒトの白血球除去したRBCに注入したものの感染性の減少度合いをフイルターの効果測定に用いる方法。
 この方法は、異なったホモジェネートを使用出来る利点がある。
③血液における内因性の感染性の減少度合いを、フイルターの効果測定に用いる方法。
 英国血液部局(UK Blood Service: UKBS)のDr.Turnerは、①、②の方法の実施を提案した。委員の中には③の方法の実施の必要性やvCJD疑いをもつヒトの血液での評価の必要性等についての意見があり、議論が行われた。
7.SEACめん羊サブグループ報告書
 SEACめん羊サブグループは、現状の情報では非定型スクレイピーのリスクを適切に評価するには不十分で、更なる研究実施が早急に必要であると結論づけた。SEACメンバーは、非定型スクレイピーと従来型スクレイピー及び他の神経系疾病との間の臨床的識別法確立の重要性に同意した。
 最後に同グループの「非定型スクレイピーのヒトへの感染リスクに関する見解」についてSEACは若干の文章の修正により内容に同意し、承認した。
8.ドレイトン農場からの家畜及び農作物の利用について(省略)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
情報源(報道) 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)
URL http://www.seac.gov.uk/minutes/final91.pdf
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