食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01330670160 |
タイトル | 英国食品基準庁、めん羊と山羊の非定型スクレイピーの現状報告を公表 |
資料日付 | 2006年3月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は3月13日、めん羊と山羊の非定型スクレイピーの現状報告を一般向けに公表した。概要は以下のとおり。 1.3月9日に開催されたFSA理事会の討議概要 (1)FSA理事会で、英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)が2月28日に公表した声明の重要性に関する最初の討議を実施した。 (2)議論の結果、めん羊と山羊の肉及び肉製品の摂取リスクに関するFSAの助言は変更せず、それら食品の摂取を止めることは助言しないとした。 (3)理事会は、2006年4月に再度、この問題を討議することとした。 2. 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)の声明及びそれに至る説明 (1)SEACは、伝達性海綿状脳症(TSE)として知られているめん羊及び山羊の脳症、非定型スクレイピーの重要性について注目している。 (2)最もよく知られたTSEは、牛に発症するBSEである。 (3)めん羊が従来型スクレイピー(classical scrapie)と言われている別種のTSEに感染すること、従来型スクレイピーは、ヒトに感染しないことが知られている。また、英国ではめん羊でのBSEは発見されていない。 (4)2003年にFSA理事会は、非定型スクレイピーの存在の可能性について議論し、これらの事実の不確実性を認めた。 (5)その後、SEACを含む英国及び世界の科学者がこの事実の解明に努めた。 (6)2006年2月26日の会議後発表したSEACの声明では、非定型スクレイピーのヒト及び動物の健康に及ぼす潜在的な影響について述べている。 (7)SEACの結論 ①非定型スクレイピーは従来型スクレイピー及び実験的にめん羊に移植されたBSEと明確に区別できる。 ②理論的なリスクは除外できないが、現在までの知見から、非定型スクレイピーはヒトへ感染しない。 3.助言: 現在までの検討の結果、めん羊と山羊の肉及び肉製品の摂取によるリスクは変わらないことから、今までどおり、めん羊及び山羊の肉を食べることを取り止める必要はないが、不確実性が増したため、今後もFSA理事会はこの問題を継続討議し、新たな事実等も踏まえて検討していく。 4.管理: BSEのリスクから消費者を守るため、牛及びめん羊からの特定危険部位(SRM)除去が定められている。しかし、BSE感染めん羊は、スクレイピー感染めん羊と同様な組織感染分布を持つと考えられている。これは、現在のSRM規制では、BSE感染への暴露リスクを排除するには、不十分であることを意味している。 現在の事実から示唆されることは、実験的にめん羊に感染させたBSEと異なり、非定型スクレイピーはリンパ細網系(lympho reticular system (LRS))には存在しないらしい。SRM規制がこのままで、非定型スクレイピーがヒトに感染すると仮定するとしても、BSEより健康リスクは比較的少ない。しかし、1件のバリン/アルギニン/グルタミン配列(VRQ)のめん羊への経口投与試験では、プリオンたん白(PrPres)がLRSに存在するという研究結果があるので、この件の早急なる解明が必要と述べている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2006/feb/sheep |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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