食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01330440294
タイトル WHO、「鳥インフルエンザ-インドネシアの状況-6」、「鳥インフルエンザ-アゼルバイジャンの状況」及び「WHOが報告を受けた鳥インフルエンザのヒトへの感染症例累積数」を公表
資料日付 2006年3月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  WHOは、3月10日付けで「鳥インフルエンザ-インドネシアの状況-6」及び「鳥インフルエンザ-アゼルバイジャンの状況」を公表した。これらを受けて「WHOが報告を受けた鳥インフルエンザのヒトへの感染症例累積数」も同日付けで更新した。概要は以下のとおり。
1.インドネシアの状況
 インドネシア保健省は、H5N1亜型鳥インフルエンザに感染したヒトの症例を更に1件確認した。この死亡症例は、中央ジャワのスマラン(Semerang)の少年14歳で2月10日に発熱し、2月28日に死亡した。現地の保健、農業当局などによる合同検査で、発症する数日前にこの少年の家の近隣で鶏が死んでいたことが判明している。この患者の家族や隣人にヒト感染症例は確認されていない。
 農業当局は、中央ジャワと東部ジャワで家きん類の死亡数が最近増加していることを報告していた。これを受けて、当局はヒト感染リスクについての警戒を高め、呼吸器症状を有する患者に鳥インフルエンザを疑う臨床レベルを高めていた。
2.アゼルバイジャンの状況
 3月初め以来、アゼルバイジャンの保健省はH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスに感染した可能性があるとして10人からなる1集団を観察下に置いて検査を実施している。10人は全てアゼルバイジャン東部のSalyan RayonのDaikyand出身である。
 このSalyan Rayonは、渡り鳥が訪れる湿地近くに位置している。最近、Daikyandでは家きん類の死亡の報告があったものの、その死因はまだ特定されていなかった。1週間のうちに2人の若い女性が相次いで亡くなったことを受け、調査が開始された。最初の女性患者17歳は、2月23日に死亡している。腫瘍性の呼吸器症状を1年以上患っていたという報告があり、現在ではこの患者の死亡原因は、先に存在していたこの病気と考えられている。用心のためにサンプルを採取して、英国のWHO協力研究所(WHO collaborating laboratory)でH5N1検査を受ける。
 2番目の症例は20歳の女性で3月3日に急性肺炎を起こして死亡した。この急激に進行する急性肺炎は、多くのH5N1亜型感染に特徴的な症状である。
 2人目の死亡後直ちに、保健省は戸別訪問による調査を開始し、この地域で呼吸器症状や発熱症状を有する人物を探し出した。その結果、更に8人が入院し観察下に置かれた。そのうち6人の症状は軽く、回復後に退院した。
 残りの患者2人のうちの1人は17歳の少女で、3月8日に死亡した。16歳の少年は未だ入院しており、隔離されているが、重篤である。
 現地当局は様々なサンプルを採取し、WHO提携研究所(WHO-affiliated laboratory)に送って来週早々に検査を実施する。抗ウイルス剤オセルタミビルの供与はなされているが、量に限界がある。現在のところ、検査をうけた患者は全てこの薬剤を使った治療を受けている。
 高病原性鳥H5N1亜型インフルエンザは、2月9日首都バクーに近い沿岸地域の野鳥に初めて確認された。2月24日には、アゼルバイジャンはKhyzy(この国の北東部に位置)とBilasuvar(Salyan近く)の農場で飼育されている家きん類で感染を確認している。300
,000羽の鳥が殺処分された。
3.感染者数の累計
カンボジア:感染者数4人、内死亡者数4人
中国:感染者数15人、内死亡者数10人
インドネシア:感染者数28人、内死亡者数21人
イラク:感染者数2人、内死亡者数2人
タイ:感染者数22人、内死亡者数14人
トルコ:感染者数12人、内死亡者数4人
ベトナム:感染者数93人、内死亡者数42人
合計:感染者数176人、内死亡者数97人
 「アゼルバイジャンの状況」及び「感染者数累計」一覧表は各々以下のURL より入手可能。
http://www.who.int/csr/don/2006_03_10a/en/index.html
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/country/cases_table_2006_03_10/en/index.html
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/csr/don/2006_03_10a/en/index.html
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