食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01320010343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、テクニカルノート「子供及び妊婦の鉛による異例の中毒源」を公表
資料日付 2006年2月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は、テクニカルノートとして「子供及び妊婦の鉛による異例の中毒源」(全50ページ)を公表した。目次及び食品関連部分の要約は以下のとおり。
1.導入
2.材料及び方法
(1)文献調査プロトコル
(2)血中鉛濃度全国サーベイランスシステムのデータベース上での調査
(3)症例調査機関が実施するアンケート
①アンケートに係る全般的な組織
②収集したデータ
③統計分析
3.結果
(1)文献調査
①食品に使用される容器:先般の疫学調査から、食品の調理、加熱、摂取及び保存における陶器の使用と高い血中鉛濃度には相関関係があることが明らかになった。高濃度の鉛を含有する釉で覆われた容器が食品又は飲物と接触したり、伝統食をファイアンス(陶器)に保存することで中毒が起こる。これらの疫学調査の大半はメキシコの陶器製品が関与しているが、フランスで買った皿で食品を摂取したことが原因とされるニューヨーク在住の子供の鉛中毒事例(析出試験では30mg/L、子供の血中鉛濃度は230μg/L)など、他の地域で生産した容器も潜在的な鉛中毒の原因となっている。また、カナダでタジンヌ(羊肉と野菜を煮込んだ北アフリカの料理)用の鍋皿について鉛濃度を検査したところ、0.44mg/L?4
,320mg/Lと大きなばらつきのある数値が出た(カナダで許可されている最大値は2.0mg/L)。フランスにおける調査でも、3.9mg/L?3
,752mg/Lと皿によって濃度が大きく異なっていた(フランスの規制値は4mg/L)。陶器以外にも、クリスタルガラス(カラフで10日間保存したワインに100?1
,800μg/Lの濃度の鉛を検出)や鉛の溶接部分のある容器(電気ポット等)、水道水などが鉛中毒の原因となる。
②化粧品
③伝統的な治療法
④汚染した食品:職人の手作りで製造する食品が鉛に汚染しているおそれがある。例えば、シードル(リンゴ酒)、ワイン又は小麦粉が鉛の溶接部分があるコンテナで粉砕、蒸留及び/又は発酵する工程で汚染する。また、米、肉又はパプリカに使用される着色料に鉛が含まれる可能性もある。EU規則では、食品中の鉛の参照値を食品に応じて0.2?1.5mg/kgに設定している。他にも狩猟の弾丸で射止めた水きん猟鳥の摂取による鉛中毒のリスクも報告されている。グリーンランドでは、週に1度?3度水きん猟鳥を摂取していた者に、110μg/Lを上回る(p>0.01)血中鉛濃度に結びつくことが明らかになっている。また、食肉の骨、ドロマイト(苦灰石)及び牡蠣の貝に由来するカルシウムサプリメントも鉛による潜在的な中毒源である。米国で食肉の骨由来のカルシウム40サンプルを分析したところ、0.05?13mg/kgの濃度の鉛が検出された。
⑤妊婦のリスクを伴う態度
⑥その他の異例の中毒源
(2)子供の血中鉛濃度全国サーベイランスシステムのデータベース上での調査
①アンケートに参加する機関の特徴
②中毒源の調査方法
③「通常の」中毒源
④異例の中毒源
⑤実りのないアンケート
4.考察
5.結論・勧告
付属文書・参考文献
 この文書のほかにも、血中鉛濃度の登録及び症例報告の仕方や疫学データ及びスクリーニング活動評価データ等を記載した「報告が義務付けられた疾病-未成年の子供の鉛中毒」も入手可能。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/display/?doc=publications/2006/saturnisme_note_technique/index.html
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