食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01290570110
タイトル カナダ保健省、分析手技必携に①迅速PCR法による大腸菌O157H7の同定法、及び②逆転写PCR法によるカキ中のノロウイルスの検出法を追加
資料日付 2006年2月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省は2月6日、同省とカナダ食品検査庁が共同で編纂している「分析手技必携(Compendium of Analytical Methods)・微生物学編」に、①迅速PCR法による大腸菌O157:H7の同定、及び②逆転写PCR法によるカキ中のノロウイルスの検出法を追加した。それぞれの原理は以下のとおり。
①WARNEX迅速PCRシステムによる大腸菌O157:H7及びベロ毒素産生性大腸菌O157:NMの同定法
 本法は生鮮牛ひき肉から分離した大腸菌O157:H7及びベロ毒素産生性大腸菌O157:NMを迅速に推定同定する方法である。試料ひき肉を増菌培養後、その培養液について特異的プライマー及び分子指標を用いたPCR法によって対象とする病原性DNAを迅速に増幅する。分子指標は特異なプローブ配列からなり、、病原性DNAと結合すると増幅DNA量に比例して蛍光を発し、高感度に病原性DNAを特定することができる。対象菌が存在しない場合は蛍光を発することはない。大腸菌 O157:H7にはO157検出用と、O7検出用の2種類のマーカーが使用される。この方法によりベロ毒素産生性大腸菌O157:NM(非運動性)も検出できるが、ベロ毒素非産生性大腸菌O157:NMは検出されることがない。増菌培養後の推定同定のための所要時間はは3時間以内である。
②汚染カキからのゲノグループⅠ及びⅡノロウイルスの濃縮と逆転写PCR法によるその検出法
 本法は、カキやイガイ等の二枚貝からゲノグループⅠ及びⅡノロウイルスを濃縮、検出する方法である。まず、カキの消化管をグリシン緩衝液中で超音波処理することによってホモジナイズ後、ポリエチレングリコールで沈殿させることによってウイルス粒子を濃縮する。次いで、TriReagentによって全RNAを抽出し、さらにオリゴ-dtコートマグネチックビーズを用いて全RNAからウイルスRNAを濃縮する。このマグネチックビーズはノロウイルスのポリアデニルメッセンジャーRNAが結合している。最終抽出物について逆転写PCRを行い、使用したプライマーに特異的なフラグメントを増幅することによってゲノグループⅠ及びⅡノロウイルスを検出する。本法は米国FDAにおける持ち回り試験(round robin study)にも利用されている。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/update-miseajour/news-nouvelles_e.html
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