食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01280190110
タイトル カナダ保健省、「乳児のボツリヌス症」に関するファクトシートを公表
資料日付 2006年1月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省は1月18日、「乳児のボツリヌス症」に関するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。
①1歳以下の乳児に発症するボツリヌス症(原因菌Clostridium botulinum)はまれな疾病であり、蜂蜜の摂取が唯一の原因である。この菌の芽胞が乳児の体内に入ると腸管内で発芽し、毒素が生成されることによる。ボツリヌス菌は土壌、塵埃、蜂蜜中に普遍的に存在しており、乳児が接触する機会も多い。
②カナダにおける乳児ボツリヌス症の発生はまれであり、1979年以来わずかに7例しか報告されておらず、このうち3例は蜂蜜が原因であることが確認されている。米国では毎年70-90例が報告されている。
③ボツリヌス症の一般的な症状は便秘であり、その他、体力の虚弱、呼吸反射の低下、刺激過敏、顔面無表情を呈する。時には呼吸不全や横隔膜の麻痺に陥る。数日ないし1-2週間の入院を要し、この間、呼吸管理と栄養療法が行われる。
④カナダ産の蜂蜜におけるボツリヌス汚染率は低く、ランダムサンプリングでは製品の5%以下から低菌量の芽胞が検出されている。ただ、1歳以下の乳児においては低菌量の芽胞でもボツリヌス症は発症する。
⑤蜂蜜への汚染経路は不明であるが、ミツバチに自然界の土、塵埃その他から芽胞が付着し、巣まで持ち帰ることが考えられている。
⑥保健省で進めているフードプログラムの一部としてボツリヌス症リファレンスサービスが設けられており、国内のボツリヌス症調査の支援、抗毒素の提供、原因微生物の分析、蜂蜜の汚染調査を実施している。
⑦国産の蜂蜜のほとんどはボツリヌス菌に汚染されていることはないものの、1歳以下の乳児には蜂蜜を与えるべきではない。
⑧乳児の泣声や吸乳力が弱く、腸の運動性がなく、首の座りが不良で、腕や脚力が弱まり、また嚥下不良のような症状を呈する場合には医師と相談する必要がある。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/iyh-vsv/diseases-maladies/botu_e.html
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