食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu01270450450 |
| タイトル | Eurosurveillance、ベルギーでヒトのH5N1疑い症例の取扱いから得られた教訓 |
| 資料日付 | 2006年1月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | EUのEurosurveillanceは、「ヒトH5N1インフルエンザ疑い症例の管理:ベルギーで得られた教訓」と題する報告書を掲載した。概要は以下のとおり。 1月13日、ロシア人ジャーナリストがブリュッセルにある病院の救急外来を訪れ受診した。愁訴は高熱・筋肉痛・全身の不快感・咳・鼻水・咽頭痛であった。この男性は1月9~12日、鳥インフルエンザ(AI)のドキュメンタリー・フィルム制作のため、トルコ東部のVan県にある農家を訪問していた。 病院は、ベルギーにおけるヒトA/H5N1の見込み症例の管理に関するSOP(標準手順)に従い、症例を当局に届け出た。この患者はAI感染地域にある農家を訪問していたため、疫学評価を実施後、ほぼ確実例(原文脚注)と分類された。 SOPに従い検体を採取し、国立インフルエンザ・センターに送致する一方、ほぼ確実例の管理に関する勧告に従って患者を即刻隔離するため所定の病院に移送した。推定処置(presumptive treatment)としてオセルタミビル150mgが投与された。 届け出を受け、AIに曝露した可能性がある全員の名簿が作成された。家族、患者に同行したカメラマン、最初の病院で患者に接触した医療関係者がリストアップされた。家族とカメラマンには症状がなかった。 トルコからベルギーへの帰路、患者と同じ航空便に乗り合わせた乗客も接触者とみなされた。症例が確定した場合、同乗者にも連絡する必要があるため乗客名簿の提示を航空会社に要請したが、プライバシー保護を理由に拒否された。 患者の検体を検査した結果、ヒト・インフルエンザA/H3N2であることが判明した。検体の受領から結果の判明まで、予備検査が1時間(EIA)及び4時間(リアルタイムPCR)、確定結果が保健当局に報告されるまでに16時間(nested RT-PCRによるA/BタイピングとH5/H3/H1サブタイピング)及び36時間(N1/N2サブタイピング)であった。 検査の結果、A/H5N1の可能性は消え、患者は1月15日、国立インフルエンザ・センターで確認された2005~2006年シーズン初のA/H3N2症例と診断されたが、症状が軽快し同日退院した。1月の第1週におけるベルギーでのインフルエンザの活性度は、他の欧州諸国同様に極めて低かった。 トルコからの季節性インフルエンザに関する情報はあまりないが、活性度は低いと報告されている。潜伏期を考慮に入れると、患者がトルコで罹患したものか、それとも出発前にベルギーで罹患していたのかの判定はできない。 【教訓】 本事案により、鳥のA/H5N1感染地への旅行者に季節性インフルエンザのワクチン接種を受けるよう勧告すべきかどうかという問題が提起される。 本症例により、A/H5N1によるAI疑い例に関するベルギーの症例定義があれば、インフルエンザを検出できることが実証された。2005年末に保健当局が検証し医療関係者に伝えた、ヒトのA/H5N1疑い症例の管理に関するSOPが適切かつ迅速に実行された。 A/H5N1の確定患者と接触のあった国際線乗客の管理に関する世界的なガイドラインが必要とされる。また、乗客の追跡プロセスを容易にするための連携も必要とされる。 【脚注】 A/H5N1症例のカテゴリーに関するベルギーの症例定義(WHOフェーズ3。2005年11月更新) ①疑い例(Possible case):体温>38°C、咳、全身不快感を呈し、発症前7日間にA/H5N1感染国において野鳥・家きんの生体・死体又はその排泄物との密接な接触があった者 ②ほぼ確実例(Probable case):疑い例で、予備検査結果が陽性であるもの、他の診断が下せない呼吸窮迫症・死亡を伴うもの、または専門家が疫学的な前後関係から高度の示唆があると判断するもの ③確実例(Confirmed case):PCRによる陽性、培養によるウイルス分離、または特異H5抗体の4倍増を伴うもの |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | - |
| 情報源(報道) | Eurosurvellance |
| URL | http://www.eurosurveillance.org/ew/2006/060126.asp#1 |
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