食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01240500188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、「『ブドウの絞り粕エキス』及び『ブドウの種子エキス』をサプリメントの成分として使用することの安全性及び栄養上の利点に係る評価意見書」を公表
資料日付 2005年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、競争消費不正抑止総局からの諮問に応え、「『ブドウの絞り粕エキス』及び『ブドウの種子エキス』をサプリメントの成分として使用することの安全性及び栄養上の利点に係る評価意見書」(3ページ)を公表した。
 申請の対象はブドウ種子エキス1製品及びブドウ絞り粕エキス2製品で、これらはポリフェノールを豊富に含んでおり、サプリメントの成分として使用される。ブドウ種子エキスは、プロシアニドリック・オリゴマー(PCO)を豊富に含む。ブドウの絞り粕エキス2製品は、プロシアニジン、アントシアン及びレスベラトロルを含むという特徴をもつ。
 ブドウ絞り粕エキスは現在、着色料(E163)として許可されており、またワイン醸造や健康分野で応用されている。また、有機溶液によって高度に精製した(PCOが65%)ブドウ種子エキスは市場で流通している。これらの成分は、1997年以前にEU加盟国で商品化されていることから、「新食品」とは見なされない。
 申請者は、今回申請したブドウ種子エキスの化学組成は他のブドウ種子エキスとは異なると主張しているが、この点について正確な情報を示していない。また、当該3製品の組成についての記述は不完全である。
 申請者の言及するブドウ種子エキスに関する毒性試験は、当該エキスそのものではなくそれに近い製品を用いて実施されている。89.3%のPCOを含むブドウ種子エキスに関する評価データからは変異原性は認められず、また2g/kg及び4g/kgを摂取したラットにおける急性毒性も見られなかったが、NOAEL(無毒性量)1.5g/kg/日を慢性的に投与するとわずかな毒性が見られた。絞り粕エキスについては、毒性学的情報を示す文献が提出されていない。
 ポリフェノールについては、医者の処方以外にサプリメントで推奨量のポリフェノールを摂取することにはリスクがないわけではない。さまざまな臨床試験によって、高用量のポリフェノール摂取が非ヘム鉄の吸収を大きく阻害する作用があることが明らかになっている。鉄の吸収量がこうして減少することは、肉を食べない貧血症の人(出産適齢期にあるフランス人女性の3~4%)にとっては現実的な問題であり、ポリフェノールを豊富に含む製品の定期的摂取が鉄の吸収に影響を及ぼすリスクを見積もり、便益と合わせて考える必要がある。
 申請者の提案する摂取量は、ブドウ種子エキスは50~100mg/日、ブドウ絞り粕エキスについては200~400mg/日である。申請者は強調表示を要求していないが、申請書に記載されたプロアントシアニジンの4つの主な作用に関する主張(「酸化防止」等)は正当化されないと考える。
 現在の知見及び申請者が提出したデータからは、これら3製品を使用した場合の安全性について結論を下すことはできない。次の3点について追加情報が必要である。
①当該製品の正確な組成
②当該製品と申請者が言及する他の製品の組成を、同じ分析方法を用いて比較すること
③ブドウ絞り粕エキスの完全な毒性学的データ及び鉄との関係を考慮に入れた当該製品によるポリフェノール摂取の安全性に関するデータ
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/33062-33063.pdf
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