食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu01240180110 |
タイトル | カナダ保健省、モヤシのリスクに関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2005年12月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省は12月29日、「モヤシのリスク(Risks Associated with Sprouts)」と題するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。 ①緑豆(mung bean)、アルファルファのモヤシは食品店、サラダバー等で広く普及し、その人気が高まるにつれてモヤシと関連した疾病が増加してきている。 ②世界的には、1973年から2005年の間で少なくとも37件の食中毒がモヤシと関連しているものとされ、その多くは大腸菌O157又はサルモネラが原因である。 ③1996年から2005年の間、カナダではサルモネラに汚染したアルファルファおよび緑豆モヤシにより、ブリテイッシュコロンビア、ケベック、オンタリオ、サスカチェワン、アルバータ各州及び米国で食中毒が多く発生している。 ④モヤシが関わった最大の食中毒は1996年に日本で発生したもので、大腸菌O157に汚染したラディッシュモヤシ(カイワレ)を食することにより、6 ,000人の患者と、17人の死亡者をもたらした食中毒であった。米国の複数の州でも1997年から2004年の間に同じ菌型による食中毒が発生している。 ⑤病原菌の汚染源はモヤシ用の種子であり、これらの種子が栽培時に畑で家畜肥料によって汚染され、さらに不衛生な栽培施設で菌が速やかに増殖するものと考えられている。 ⑥多くのモヤシは生で食され、事前に菌を死滅させるまで加熱されることが少ない。菌を確実に死滅させるには十分に加熱することが必要である。モヤシを生で食すると大腸菌O157やサルモネラに曝露される機会が増え、特に幼児、高齢者、免疫不全者といった高リスク群のヒトでは重病にいたるリスクがある。 ⑦大腸菌O157による食中毒は摂食後2-10日後に、サルモネラ菌では12-36時間後に食中毒症状が発症する。 ⑧モヤシによる食中毒リスクを最少にするために、特に高リスク群のヒトはモヤシの生食を避ける。サラダやサンドイッチ中の生のモヤシの有無を十分にチェックする。また、十分な加熱が確認できないモヤシは食さないようにする。 ⑨健康成人においても、新鮮で、十分に冷蔵されているものを購入し、速やかに4℃以下の家庭の冷蔵庫で保管する。食するに当たっては十分に加熱し、生食や軽い加熱によってもたらされる食中毒のリスクを避けるべきである。 ⑩保健省は、業界を含めた関係者と協力し、GMPに基づいたモヤシの安全な栽培と流通のための実施規範の作成作業を進めている。また、食品検査庁は定期的にモヤシ栽培施設の衛生状態を検査している。さらに、保健省は「モヤシ種子中の病原菌に関わるリスクマネイジメント戦略」の勧告策を検討中である。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省 |
URL | http://www.hc-sc.gc.ca/iyh-vsv/food-aliment/sprouts-germes_e.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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