食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01240130314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「ビスフェノールAのエストロゲン作用に関する新研究と、リスク評価に対するその有意性」を公表
資料日付 2005年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「ビスフェノールAのエストロゲン作用に関する新研究と、リスク評価に対するその有意性」(3ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 ビスフェノールAは、プラスティック製造の際に大規模に使用される化学物質である。たとえば哺乳瓶など、食品と接触するプラスチック製品にも使用されている。ビスフェノールAの食品への移行上限値は0.6mg/kg食品で、TDI(耐容一日摂取量)は0.01mg/kg体重/日である。通常の哺乳瓶の使用による摂取量は、このTDIよりはるかに低い。
 ビスフェノールAに発がん性、胚毒性は示唆されないが、わずかな急性毒性がある。ビスフェノールAはいわゆる内分泌かく乱物質の一種で、生物体でエストロゲン作用を有する可能性がある。ビスフェノールAの健康リスクについては、現在欧州レベルで新たな評価が行われており、BfRもそれに関与している。特に消費者に関わる低用量影響に関する研究が行なわれている。研究は来年(2006年)に終了予定である。
 これとは別に最近、Endocrinology誌にラットの脳でのエストロゲンによる生理学的作用メカニズムに関する研究が発表された※。BfRはこの研究について、ビスフェノールAの最新のリスク評価に対する有意性について検討した。その結果、この研究はリスク評価にはあまり意味を持たず、それゆえ、(ビスフェノールA の)TDIを変更する必要はないと判断する。
 それでもなお懐疑的な母親は、ガラス製の哺乳瓶に切り替えることもひとつの選択肢である。
※Zsarnovszky et al. (2005) Endocrinology 146 5388-5396: Ontogeny of rapid estrogenmediated extracellular signal-regulated kinase signaling in the rat cerebellar cortex : potent nongenomic agonist and endocrine disrupting activity of the xenoestrogen bisphenol A
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) (独)BfR連邦リスク評価研究所
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/eine_neue_studie_zur_oestrogenen_wirkung_von_bisphenol_a.pdf
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