食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01240020149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価17に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2006年1月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)の科学パネルは、現在EU加盟諸国で使用されている香料が健康に与える影響についての意見を欧州委員会から求められた。これら香料は、Flavouring Group Evaluation FGE.17に属する18種類の香料である。今回は、キノキサリンを含む18種類のピラジン誘導体について評価した。
 18物質のうち3物質は一つのキラル中心を持ち、商業用香料では鏡像異性体の一方を多く含んでいることが示されずに、これまで存在してきた。14物質は構造クラスII(毒性は多少高まるが、はっきりと毒性が現れるわけではない構造を持った香料)に分類され、4物質は構造クラスIII(明確には安全性の仮定が不可能、または重大な毒性のある可能性が存在する構造を持った香料)に分類され、17物質が食品中に自然に存在することが報告されている。
 科学パネルは、これまで欧州における香料物質の摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 それゆえ、科学パネルは、使用量が正常な場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による推定を行い、推定摂取量が対応閾値を越える場合には使用量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループに属する15物質の摂取量は0.0024~0.12 μg/capita/日に収まり、構造クラスII(540 μ g/person/日)及び構造クラスⅢ(90 μ g/person/日)の閾値を下回った。15のアルキル置換及びシクロアルキル置換ピラジンに関して遺伝毒性は示されなかったが、in vitroのデータから、キノキサリン及びその誘導体2-メチルキノキサリンに遺伝毒性が示されたため、これら2物質及び構造的に関連する2
,3-ジメチルキノキサリンについては、十分な遺伝毒性データを収集することにした。また、15物質のうち14物質は無害の物質に代謝されると考えられるが、硫黄を含む1物質は反応性遊離チオールに変換されるため、無害の物質に代謝されるとは考えられない。標準MSDIによる推定では、15物質に関して、香料として使用する場合の摂取量では、安全性に懸念を生じることはないと予想される。
 一方、mTAMDIによる推定では、構造クラスⅡに属する14物質の推定摂取量は170~380 μ g/人/日となり、全て、構造クラスII(540 μ g/人/日)の閾値を下回り、無害の物質に代謝されると考えられる。しかし、構造クラスⅢに属する1物質の推定摂取量は250μ g/人/日となり、構造クラスⅢ(90 μ g/人/日)の閾値を上回った。それゆえ、この物質に関しては、より信頼できる暴露データが必要であり、追加データの取得を待って再評価する必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1291_en.html
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